...其処へ何も知らない乳母は...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...私と大杉とが交際あるのを知らないで...
内田魯庵 「最後の大杉」
...しかしこの話は子供のころから父にたびたび聞かされただけで典拠については何も知らない...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...世間は全く知らないのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...鎖を放たれて抑制を知らない野獣...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どんなことをしても知らない人には馴ずかないし...
豊島与志雄 「自由人」
...まことにこの老僧は人間の世界とは橋ひとつをへだてて世のなかには夏になれば牡丹がさくといふことのほかなんにも知らないかのやうに寂寞と行ひすましてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...自分は知らない...
永井荷風 「虫干」
...それを制するためにお代官が建てたものだということまでは知らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちっとも知らないのです...
新美南吉 「丘の銅像」
...だれか知らないがお氷の入った桐箱をあがり口へおいて行った者があると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...知らないけれども...
広津柳浪 「今戸心中」
...凡(およ)そ一週間ばかりは何も知らない程の容体でしたが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...」「手前の中学時代の教科書に何んなフリ仮名がついてゐたかは知らないが...
牧野信一 「歌へる日まで」
...俺に女のあることも知らないで岡惚れをしてゐやあがる――ツて云つてゐるんだつて...
牧野信一 「小川の流れ」
...――そのことか何か知らないが嘗て父が彼にさう云つたことがある...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...」「居たな――俺達の腕を知らないのは貴様達だけらしいぞ...
牧野信一 「武者窓日記」
...相手はぜんぜん知らないふうで...
山本周五郎 「七日七夜」
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