...この三種はまさしく余がいわゆる三大怪と合する分類であります...
井上円了 「おばけの正体」
...まさしく悪魔に魅(みい)られたのにちがいありません...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...――まさしく紛れもない手製のものだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まさしく一流中の一流である...
太宰治 「女の決闘」
...いま、壱唱、としたためて、まさしく、奇蹟(きせき)あらわれました...
太宰治 「二十世紀旗手」
...まさしくそれとは反対でなければならないことになるらしく見える...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...それはまさしくクリストフといっしょに芝居を見た晩だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まさしく遠いものであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...下になっている一つはまさしく斬られている人ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それはまさしく南条力の手から出でたもの...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさしく何か風俗行事のうちの一つであって...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさしくこれから出動という気構えでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この点にまさしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まさしく坊主の小伜だ!』そして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それはまさしくルパンの置手紙である...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...何処をどう逃げて、どこから此処へ伝わって来たものでしょうか、まさしく、そこに立っていた人影は日本左衛門です! ピオの白骨の祭られてある白木の壇(だん)から、夜光の短刀をつかみ取って去ろうとする刹那に、天運の尽きるところか、黒衣(くろご)の袖を白木の台の端に引ッかけて、それをたおした様子です...
吉川英治 「江戸三国志」
...まさしく、内応のうごきは見えたが、宋江も呉用も、ここの陣中にはいず、一だん遠い彼方の小山の嶺(みね)に、紅火点々と、その在る所を見せている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...怪しんで霧の中を近づいて見るとまさしく一軒の家であつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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