...それは予期していたよりも...
芥川龍之介 「子供の病気」
...波打際の崖をたよりに...
泉鏡花 「海異記」
...そして今度はしばらく国の方へはたよりをせずにゐました...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...但し氏のは思つたよりも中味が和(やわ)らかいと云ふ意味です...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...燃えあがる火光をたよりに...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...一三 誰にたよりましようか...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...思っていたよりも小柄で...
太宰治 「風の便り」
...思ったよりものりが好く...
谷崎潤一郎 「秘密」
...たよりない宿なしの影法師同様な拙者を追いかけ廻して...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたよりよっぽど下のつもりですわ」自分は始めから彼女の年と自分の年を比較する気はなかった...
夏目漱石 「行人」
...こいつは思ったよりむずかしいぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしはほんとうはまったく自分自身をたよりにするだけでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あなたよりずっと苦しめられました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...客の足は思ったよりも繁かった...
松永延造 「職工と微笑」
...たよりのあるような片身(ママ)のせまいようなものにだけたよらないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何と其自体ではたよりのないものでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼女の愛くるしい慾ばりぶりを率直に示して居て面白く思われます)いずれ好ちゃんもたよりよこしましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ホントの生きている、あの春子さんは、どんな男の人でも言いよれば、誰にでも子供らしく簡単になびいて行く、たよりない、弱い、何処にでもいる女よ...
三好十郎 「樹氷」
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