...私はその用途を私が考えていたよりは他の方面に用いることによって...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あたかも盲人が巨象の片脚の爪にさわったよりも知ることがすくないのだ...
海野十三 「怪星ガン」
...考へると自分ながらたよりのない身の上である...
鈴木三重吉 「桑の実」
...彼は残りの者どもを一緒にしたより二倍ものしたたか者であった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それでもわたしの家は一隊の兵士でかこまれていたよりも善く尊重された...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其の頃私のやりかけて居つた事業も予想したよりは都合よく運びかけてゐたので...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...おたよりを下さい...
太宰治 「返事」
...あなたのたよりはほんたうにうれしかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...慎み深い叔母(おば)が思ったより早く辞し去るときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「暫くたよりがないけれど...
永井荷風 「羊羹」
...まずたよりをなさろうというのに...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...九太は一家中引きはらって新しい妻の故郷である帯広へ移って行ったと云うたよりを...
林芙美子 「帯広まで」
...寝床へはいつたより江の枕元へ持つて行つてやりました...
林芙美子 「蛙」
...四国へ帰るのは来春だと云う父のたよりが来てこっちも随分寒くなった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...いつまでたってもたより無い弱虫で...
三好十郎 「樹氷」
...私だけをたよりにして育ってきたことを思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この労働はおそらくその八シリングをもって彼が前に十シリングで得たよりもより多くの食物及び必要品を獲得し得よう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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