...飛びちがふ矢玉...
芥川龍之介 「商賈聖母」
...これは矢玉の下もくぐつたげな...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...遂には群の一人の放つ矢玉に斃されて其生命を失へる―― 150正にその如...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いくら行っても、同様、太刀打ちの音も、矢玉の叫びも、火の手もなにも見えるのではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...矢玉の間に命がけで立働くには及ばない代り...
中里介山 「大菩薩峠」
...天から矢玉が一つ降って来たわけではないぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...天から矢玉が降って来たわけじゃアなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...七ツ道具をしっかり背負って腕も砕ける奮撃突戦矢玉を冒(おか)して進まにゃなるまいそれができぬは...
中里介山 「大菩薩峠」
...矢玉が飛んで来ても...
火野葦平 「花と龍」
...深夜の町を、永田ラムネ屋へ、急ぎながら、(どんなむずかしい仕事でも、暴力団でも、なぐりこみでも、火でも、矢玉でも、怖れたことのない、そして、負けたことのない玉井金五郎が、女房から、やられてしまった)それを考えると、おかしくてならなかった...
火野葦平 「花と龍」
...世辞と愛想のこもった諷刺や質問の矢玉が彼に向けて連発された...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...矢玉が雨薮と飛んできて...
正岡容 「寄席」
...矢玉尽きるとも、人間界の取っかかりまでは、どうともして踏み堪えるはずの自分ではなかったろうか...
松濤明 「春の遠山入り」
...矢玉の雨に砕かれて異域の鬼となッてしまッた口惜(くちお)しさはどれほどだろうか...
山田美妙 「武蔵野」
...一年の矢玉は蓄えてある...
吉川英治 「上杉謙信」
...初めはさかんに矢を射たり小銃を乱射して、妨害(ぼうがい)を試みていたが、その矢玉も、城外の野戦でつかい尽し、すでに残り少ないことが織田軍にも見抜かれていた...
吉川英治 「黒田如水」
...矢玉がばらばらと答えて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...矢玉(やだま)煙硝玉(えんしょうだま)の穴があくはめとなる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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