...凹地の底の村を瞰下した...
石川啄木 「赤痢」
...麓(ふもと)を瞰下(みおろ)しながら...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...」義雄は忽ち險突くを喰はせて、妻を瞰み付けた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こはい目をしてこちらを瞰(にら)みつける...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...眼を遮(さえぎ)るものとてはただ春蝉の啼(な)きしきっているこの断崖の上に俯瞰(ふかん)したひょろ高い赤松の梢だけであった...
橘外男 「逗子物語」
...アラスカの食堂あたりから俯瞰(ふかん)すると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...高い所から彼の泣き喚く姿を瞰おろしてやろう...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...鳥瞰圖(てうかんづ)を展べた樣に眼下に開ける...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...初めて立体的に鳥瞰的に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...浅間の火口では眼下に俯瞰されるあの中に飛び込んで身を浄めたらと...
豊島与志雄 「自由人」
...東海道の作は重(おも)に鳥瞰図(ちょうかんず)的なる山水村落の眺望を主とし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...顧みて我家(わがいえ)の中庭を瞰下(みお)ろせば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この間その家の荒廃(こうはい)した庭のなかへ這入(はい)り込(こ)んで其処(そこ)から一時間ばかり眺(なが)めていた高原の美しい鳥瞰図(ちょうかんず)だの...
堀辰雄 「美しい村」
...爺いさんは鳥瞰図的に一座を見渡して...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...つまりグルノオプル市を遠くから瞰下するベルドオヌの眞白い連嶺である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...西蜀四十一州の大鳥瞰図(だいちょうかんず)を...
吉川英治 「三国志」
...鳥瞰(ちょうかん)してみるならば――...
吉川英治 「平の将門」
...敢(あへ)て往路を俯瞰(ふかん)するものなし...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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