...若しそれ市の中央に巍然(ぎぜん)として立つ不来方城に登つて瞰下(みおろ)せば...
石川啄木 「葬列」
...こはい目をしてこちらを瞰(にら)みつける...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あとの二分を俯瞰すると...
鷹野つぎ 「窓」
...万里の波濤(はとう)を俯瞰(ふかん)し睥睨(へいげい)する大ホテル現出の雄図...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...かつては皇城を下瞰するというので一部の愛国者を憤激さしたニコライの高い塔も焼けて...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...獨り靜かに下瞰(かゝん)するに...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...鳥瞰図(ちょうかんず)を展(の)べた様に眼下に開ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
仲村渠 「すらんらん集」
...京都を瞰下(みおろ)したんだから...
夏目漱石 「虞美人草」
...この文句は何から採っただろうと、『淵鑑類函』四二五、鶏の条を探ると、〈王褒(おうほう)曰く、魚瞰鶏睨、李善以為(おも)えらく魚目瞑(つむ)らず、鶏好く邪視す〉とある...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の魚瞰鶏睨てふ王褒の句が...
南方熊楠 「十二支考」
...小さく瞰下(みおろ)せる...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...こは絶對の上より瞰下(かんか)しての事なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...或は深淵を瞰下して行く...
吉江喬松 「山岳美觀」
...別に群山を瞰下してゐるとは感ぜられないが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...鳥瞰図(ちょうかんず)をなしていた...
吉川英治 「大岡越前」
...高地から敵を俯瞰(ふかん)して打つの有利に立った方がまず勝ちであろう」また必然...
吉川英治 「新書太閤記」
...四方を俯瞰(ふかん)している人がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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