...この拍子に瞬く間...
芥川龍之介 「邪宗門」
...瞬く間に死んでしまうという...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...此鹽梅だと瞬く間に家中に擴がつてしまふかも知れぬといつて兄さんが大變心配なすつていろ/\藥を買つて來て撒いて見なすつたけれども全く駄目なんです...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ビールの空瓶に一杯の酒を瞬く間に飮んでしまふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...この鎌倉の春は瞬く間に後もどりして...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...瞬く間に巨万の富を得て大豪族となった...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...色男の器量を瞬く間に下げて了ったようで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...漕ぎぬけようとあせる釣舟の二艘(はい)三ばい瞬く間(ひま)に引包むかと見るが内に...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...ほとんど瞬く間に江戸へ飛んでしまうのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞬く間に彼の姿は綺麗さっぱり見えなくなり...
宮本百合子訳 「二つの短い話」
...たいていの山も瞬く間に掘りつくしてしまう...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...瞬く間に警察でも監獄でも焼打ちして...
牧逸馬 「双面獣」
...それも瞬く間に消えてしまつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...瞬く間にほぐれる...
松本たかし 「松本たかし句集」
...この火がちょうど稲妻のきらめきのように瞬く間に消えてなくなると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現今のような幇間(ほうかん)式お稽古の流行時代だったら瞬く間に翁の門下は絶滅していたであろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...瞬く間に財産の大半をば減(す)つてしまつたとかいふことで...
若山牧水 「古い村」
...丁度昨日一昨日その長雨があがると同時にほんとに瞬く間に見まがうほどの紅葉の山と染まったのを見て驚いたのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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