...かくてフランデルとアルトアにあった英白軍および仏の有力部隊は瞬く間に包囲せられ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...下枝一たび世に出(いで)なば悪事の露顕は瞬く間と...
泉鏡花 「活人形」
...水を刷いたりどぼどぼに墨をつけた筆をべたべたと掻き廻されるものであるから瞬く間に一枚の紙がべたべたになってしまう...
上村松園 「三人の師」
...初版千五百部が瞬く間に売切れて五百部再版したことはちょっと目ざましいことであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...此鹽梅だと瞬く間に家中に擴がつてしまふかも知れぬといつて兄さんが大變心配なすつていろ/\藥を買つて來て撒いて見なすつたけれども全く駄目なんです...
高濱虚子 「續俳諧師」
...この鎌倉の春は瞬く間に後もどりして...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...張板を下からがさがさと瞬く間に大蟻の這い上る光景を見つけたところいささか他より一頭地を抜いているかと思われます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...三圓位グズ/\して居ると瞬く間だよ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...驚くべき食慾をもって瞬く間にあらゆる葉を食い尽さないではおかない...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...瞬く間に車台が自分の前に止る時...
豊島与志雄 「微笑」
...お前が逃げさえせねば捕えはせぬのだ」兵馬は瞬く間に追いついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...『凧刻んで夜の壁に描き得た我が霊妙なる壁画を瞬く間に擾して...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...噂では淀んだ河川から瞬く間に伝染病が田舎に広がったとか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...ワラタ号は大颶風に捲き込まれて瞬く間にくるりと船底を見せ...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...瞬く間にほぐれる...
松本たかし 「松本たかし句集」
...瞬く間に不幸続きとなり...
柳田国男 「故郷七十年」
...瞬く間に過ぎてしまって...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...郷里の家邸から地面をも瞬く間に飮んでしまひ...
若山牧水 「山寺」
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