...睡りながら病気に罹(かか)られたのかね...
海野十三 「大使館の始末機関」
...女郎蜘蛛が居睡りをしてゐるのを見つけでもすると...
薄田泣菫 「茶話」
...八ヶ月ぶりだつた、草だらけ、埃だらけ、黴だらけだつた、その中にころげこんで、睡りつゞけた...
種田山頭火 「其中日記」
...四畳半の方で針を持ちながら居睡りをしていた...
徳田秋声 「足迹」
...全く睡りに落ちるように誘惑に富んだことだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...使ひ古るした家具等の睡り...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...妙に生暖かさが睡りを誘(さそ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...居睡りして風邪でも引くといけないから」姪のお紋は遠慮なく張り上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正體もなく睡りこけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たとえば私はこんな気持だ 束の間の睡りから目ざめて 睡る前となにか違っていることにおののく幼な子の瞳...
原民喜 「遥かな旅」
...松林の中に居睡りしてゐるやうな...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...仏これを聞いて竜の性睡り多し...
南方熊楠 「十二支考」
...一人がっしりした骨組みの五十ばかりの農夫が居睡りをしていたが...
宮本百合子 「北へ行く」
...夜更けて 油の盡きた暗いランプ 低い焔 煤けた笠既に私の生涯も 剩すところはもうわづか ああ今しばしものを思はう 今しばし 私の仕事に精を出さうやがて睡りの時がくる 悲しみもなく 私の眠る時がくる...
三好達治 「雪夜 三」
...居睡りどころではなくかれは表から...
室生犀星 「めたん子傳」
...すやすやとまるでわがもの顔に安らかに私の部屋で睡り...
山川方夫 「愛のごとく」
...敏郎は夜中過ぎからグッスリ睡りますからなかなか眼を醒ましますまい」私は両手を顔に当てたまま頭を強く左右に振った...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...そこまで深く睡り切れない奴が一つか二つ出来る事になる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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