...彼の眼識に驚いた...
...彼女は優しい眼識で人を見る...
...眼識のある人は、物事を深く理解している...
...彼の眼識は優れており、ビジネスでも大成功を収めている...
...私は彼女の眼識に学ぶことが多い...
...家の造りや庭の様子などにはかなりの注文も相当の眼識も持ってはいたが...
有島武郎 「或る女」
...聡明な眼識を持っていたがやはり江戸作者の系統を引いてシャレや小唄の粋を拾って練りに練り上げた文章上の「穿(うが)ち」を得意とし...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...その真価を判断するだけの眼識のない輩(やから)はたちまちこれに雷同して...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...室内の一番大きな物から一番小さな物に至るまでのあらゆるものの配置、色彩の配合、些細なものの節約や、巧妙な手際や、明敏な眼識や、優れた感覚などで得られた優雅な多種多様さと対照、そういうものはそれ自身としても非常に快いものであると同時に、それの創案者をも非常によく表(あらわ)していたので、ロリー氏があたりを見しながら立っていると、椅子や卓子(テーブル)までが、この時分までには彼にはすっかりおなじみになっていたあの一種特別の表情★のようなものを浮べながら、彼に、お気に入りましたか? と尋ねているように思われるほどであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...吾人が経世的眼識において...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...思ふに閣下は漫に屬僚の小献策に氣觸れて大局を觀るの眼識を失ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お前の眼識は悪くない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼が老巧な眼識を以て見れば...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...鑑賞の眼識に富みたる仏国の文豪が江戸美術固有の秘戯画に対して如何なる観察をなしたるかはいふまでもなく甚だ興味ある事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...必ず彼の眼識に疑(うたがい)を挟(さしは)さみたくなる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これだけの眼識のないものが人間を写そうと企てるのは...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...もっとも進んだる眼識を具(そな)えた男――特に文学者としてではない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...これだけ参ると眼識のある蟷螂なら必ず逃げ出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...東照家康(いえやす)公の御眼識(おめがね)に叶って...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...さすがに余の眼識は誤らざりけりと独り心に誇りてやまず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...謹んで評者の眼識の高いのに服したであらう...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...かつ眼識の高い方で...
山本笑月 「明治世相百話」
...断じて言う! 郁次郎を罪人というお眼識(めがね)は違っている」「親子(しんし)の情愛(じょうあい)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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