...彼の睚眦(まなじり)に震へを感じさせた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...……眦(まなじり)を返して波を視(み)た...
泉鏡花 「浮舟」
...つと仰向(あおむ)いて眦(まなじり)を上げた...
泉鏡花 「歌行燈」
...老しづかなるは二日も同じこと梳(す)きぞめや眦(まなじり)をつと引きゆがめ十二月六日 玉藻吟行会...
高浜虚子 「五百五十句」
...僅かに身體を支(さゝ)へて悲憤の眦(まなじり)を裂きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きっと眦(まなじり)をあげて...
火野葦平 「花と龍」
...涙が眼眦に滲んで来るのを感じた...
牧野信一 「蚊」
...稍しばらく眼眦をおさへたまゝだつた...
牧野信一 「「樫の芽生え」を読みて」
...眦(まなじり)の釣上った...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...眦(まなじり)を紅に裂き...
吉川英治 「三国志」
...眦(まなじり)をあげて...
吉川英治 「三国志」
...蘭花(らんか)の眦(まなじり)をあげて...
吉川英治 「三国志」
...「理不尽(りふじん)ッ」と眦(まなじり)をあげて叫んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...眦(まなじり)を裂き...
吉川英治 「新書太閤記」
...武松は凄い眦(まなじり)を切って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『父上! ……』濡(ぬ)れた眦(まなじり)を内蔵助の顔へ上げた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...おん眦(まなじり)に懸らんとのみ倖(しあは)せし給ひし……」若き聖天子でありながら...
吉川英治 「随筆 新平家」
...眦(まなじり)を裂いて罵る者もあった...
吉川英治 「平の将門」
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