...……眦(まなじり)を返して波を視(み)た...
泉鏡花 「浮舟」
...」と眦(まなじり)を伏せてぐっと呑んで...
泉鏡花 「浮舟」
...眦(めじり)を下げて哄々(くっくっ)とふき出(いだ)し...
泉鏡花 「海異記」
...老しづかなるは二日も同じこと梳(す)きぞめや眦(まなじり)をつと引きゆがめ十二月六日 玉藻吟行会...
高浜虚子 「五百五十句」
...外眦(めじり)をきりきりさせてそこに突立っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...「黒船だ!」白雲が眦(まなじり)を決してその黒船を睨(にら)んだ瞬間...
中里介山 「大菩薩峠」
...結局眦み合つてしまふ...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...そしてこの眦み合ひが苦しいのだ...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...約束ですから」参謀の眦のあたりがへんに蒼ずんできた...
久生十蘭 「だいこん」
...」と眼眦を逆立てた...
牧野信一 「裸虫抄」
...」八の顔は右の外眦(めじり)に大きな引弔(ひつつり)があつて頗る醜い...
森鴎外 「金貨」
...左の眦(めじり)やや下がった所に...
吉川英治 「剣難女難」
...眦(まなじり)を裂き...
吉川英治 「三国志」
...眦(まなじり)を裂いていう...
吉川英治 「三国志」
...正気でいう返辞か」言語道断といわぬばかりな眦(まなじり)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふと義憤の眦(まなじり)を熱くした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...眦(まなじり)を昂(あ)げて...
吉川英治 「源頼朝」
...環の眦(まなじり)は...
吉川英治 「山浦清麿」
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