...彼憤然として階下に進み剣を按じ眦を決して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...其兩侯の睚眦反目を融解せむと勉むるは何ぞ怪むに足らむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...無念の眦(まなじり)こそ裂けてをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...情のある眦(まなじり)をうるませ...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...泥棒奴!」「意地きたなしの盗み飲み野郎!」「打つ気か!」「打つとも――」RとZが徳利を間にして、鼻を突き合せ、眦を裂いてゐた...
牧野信一 「鬼の門」
...眉毛やらやら眼眦やらを夫々大層な武悪面に塗りあげ...
牧野信一 「創作生活にて」
...その顏つきは――などと切れの長い眼眦で凝つと相手の容子を睨めた...
牧野信一 「痴日」
...」と眼眦を逆立てた...
牧野信一 「裸虫抄」
...眦(まなじり)の釣上った...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...こう呟きながら童顔の眦(まなじり)をつぶった老翁は...
吉川英治 「剣難女難」
...眦(まなじり)に悲涙をたたえた...
吉川英治 「三国志」
...眦(まなじり)を裂き...
吉川英治 「三国志」
...あの玄徳めを引掴んで来いっ」眦(まなじり)を裂いて命じた...
吉川英治 「三国志」
...眦(まなじり)を昂(あ)げた...
吉川英治 「三国志」
...曹操は眦(まなじり)をあげて...
吉川英治 「三国志」
...蔽(おお)い得ない悲痛は唇をも眦(まなじり)をも常のものではなくしている...
吉川英治 「新書太閤記」
...その眦(まなじり)のものは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...眦(まなじり)を裂いて罵る者もあった...
吉川英治 「平の将門」
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