...』『何うして遺失(おと)したんです?』と多吉は真面目な顔をして訊いた...
石川啄木 「道」
...そしてごく真面目な努力を阻んでゐる嘘の中で...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...真面目ならざる宗教家とは誰ぞ真面目(しんめんもく)ならざる宗教家(しふけうか)とは...
内村鑑三 「時事雑評二三」
...」と鴈治郎は馬のやうな真面目な顔をした...
薄田泣菫 「茶話」
...みゝずのたはこと(廿八版)秋漸く深く自然も粛して人も自ずから真面目なる季節...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...挙措の不親切にして真面目ならざるを責め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その人は急に真面目な顔で...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...真面目な書物でないのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真面目な顔の表情を少しもくずさずに...
豊島与志雄 「野ざらし」
...唯不真面目なる江戸時代の藝術あるが為のみ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...真面目な顔をしてかつぐのはひどい」源内先生は閉口して...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...二人とも真面目な顔をして...
久生十蘭 「魔都」
...少年の如くちよつと真面目な顔をしました...
牧野信一 「青白き公園」
...少くとも彼ら古楽の趣味が半ばは能楽となつて真面目なる部分を占領し...
正岡子規 「病牀六尺」
...「沖縄にもなかなか真面目な青年がいるよ...
柳田国男 「故郷七十年」
...ここのは真面目な仕事であるから...
横光利一 「欧洲紀行」
...きっと真面目な態(てい)を示して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...直ぐ真面目な顔になって...
蘭郁二郎 「魔像」
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