...「要するに釧路は慾の無い人と真面目な人の居ない所だ...
石川啄木 「菊池君」
...真面目な顔をして聞いてゐたが...
石川啄木 「葉書」
...クレエルは叔父さんの真面目な様子を察してゐて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...政府の監督下にある放送局の真面目なニュースなのだから...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...じつに世にも生真面目な顔で...
谷譲次 「踊る地平線」
...真面目なる解決を施さなければならぬという気になった...
田山花袋 「蒲団」
...公式を使ってもっと先の問題を解く方が真面目なのだというイデオロギーを有つようになったのだ...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...真面目な批評に上ることになった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...真面目な人について考えてみよう...
永井隆 「この子を残して」
...真面目なる科学的研究の領域においても恐るべき害毒を流していることを見逃すことができない...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...今ではこの悴は真面目な務めに通つてゐるとばかり聞いて訪れて来たのであるが...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...こんなシャレが出るようになってはもはや真面目な話もダメだから...
牧野富太郎 「植物記」
...大衆を指導すべき真面目な一部の文学者である自分たちとが結合すべしというのである...
宮本百合子 「「大人の文学」論の現実性」
...真面目な仕事ぶりというものについて大いに教えるところがあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小さい室内灯(ルームライト)を睨み上げている自分の生真面目な顔を細い鏡の中に発見して...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...彼れは何事にも真面目なり...
山路愛山 「明治文学史」
...人間的な一条の真面目な行為の光だということを発見して下さるにちがいないと思います...
横光利一 「旅愁」
...彼は真面目な漢(おとこ)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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