...兄妹(ふたり)は本郷真砂町(まさごちやう)の素人屋に室(へや)を並べてゐて...
石川啄木 「鳥影」
...真砂町の或蕎麦屋の出前持をして居たと云ふ事は...
石川啄木 「病院の窓」
...」と落着いて尋ねると、慌てて衣兜(かくし)へ手を突込(つっこ)み、肩を高うして、一ツ揺(ゆす)って、「真砂町の、」「真砂町」と聞くや否や、鸚鵡返(おうむがえ)しに力が入った...
泉鏡花 「婦系図」
...いずれ真砂町様(さん)へ言入れるに違いますまい...
泉鏡花 「婦系図」
...更に真砂町へ伺ったのが...
泉鏡花 「婦系図」
...真砂町の家(うち)へ帰ると...
泉鏡花 「婦系図」
...翌日の太田町の会場は真砂座であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...星を真砂(まさご)とした大空で釣りをしたい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...酸化チタニウムの含有量も真砂よりは多いといふ...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...停留場を二つ過ぎて、真砂町になると、少女はすぐに、切符を渡して、金と金入とを片手に握ったまま、車掌の機械的な掌に送られて、バスから降りた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...地上の虫けらにも等しく浜の真砂の一粒にも等しくなる...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...天上の星と磯(いそ)の真砂(まさご)の数も容易に計算し得べし小説は此錯雑なる人生の一側面を写すものなり...
夏目漱石 「人生」
...真砂町の喜三郎兄哥(あにき)も持て余していました」「フーム」「その本所の友達のところを当ってみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真砂町の兄哥の前だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...返って千々に物思う人ほど数の知れざる浜の真砂の上に立ち...
南方熊楠 「十二支考」
...『真砂新聞』には森枳園(きえん)が共に加盟した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...浜の真砂(まさご)の数限りもあるまい...
夢野久作 「近世快人伝」
...真理の真砂は尽きぬであろうと云ったニュートンの偉大さ...
横光利一 「夜の靴」
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