...休坂(やすみざか)を下りて真砂町の通りへ出た時は...
石川啄木 「菊池君」
...」と落着いて尋ねると、慌てて衣兜(かくし)へ手を突込(つっこ)み、肩を高うして、一ツ揺(ゆす)って、「真砂町の、」「真砂町」と聞くや否や、鸚鵡返(おうむがえ)しに力が入った...
泉鏡花 「婦系図」
...家の前には真砂を敷いたかなり広い路が通じてゐた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...真砂座時代紅葉山人ノ「夏小袖」ノオ嬢サンニナッタ時...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ここな二階から見ると真砂町(まさごちょう)の何とか館の廊下を膳をはこぶ下女が見える...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...真砂町の停留所の方へ行き過ぎようとした...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...真砂町(まさごちやう)のは三等局で電報はかけられないんだよ...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...当時真砂町に富士見軒という小さい西洋料理屋のあったことや...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...旦那衆のお調べを願ってやる」真砂町の喜三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...憚(はばか)りながら真砂町の兄哥もヤキが廻ったネ」「つまらねえ事を言うな」「今売出しの真砂町が聞いて呆れらア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真砂町(まさごちょう)の親分に知らせなきゃなるまい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真砂町更科と刷ってある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...本郷真砂町の宿から飄々と出て行ってしまった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...浜の真砂のように数限りない人慾は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...此時信階の創立した分家は今の本郷真砂町桜木天神附近の地を居所とし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...本郷真砂町の伊沢の家で草鞋(わらぢ)を脱いだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...『真砂新聞』には森枳園(きえん)が共に加盟した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...浜の真砂(まさご)の類限りなく...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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