...今昼は真盛(まさかり)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今は冬は真盛(まつさかり)です...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...またの名は草あやめの真盛りである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...サルビヤが真盛りの貸家が眼についた...
林芙美子 「貸家探し」
...」は底本では欠落]梅の真盛りの時節であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...男体の秋それに似ぬ臙脂(えんじ)虎と云ふものありや無しや知らねど紅葉の真盛りの男体山を真向正面から抒して...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...日本に帰(かえっ)て見れば攘夷論の真盛りだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...兎(と)にも角(かく)にも日本国中攘夷の真盛(まっさか)りでどうにも手の着けようがない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...真盛りの莱畑を眺めながら...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...それが丁度花の真盛りな絶好の時期に出逢った...
牧野富太郎 「植物記」
...万物の輝くこの夏の真盛りの日に...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...三月の十日であったから花の真盛(まっさか)りである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世界最初の文化の真盛りの時代を作った名王でありました...
夢野久作 「鼻の表現」
...徳川中興の名将軍吉宗公の後を受けた天下泰平の真盛り...
夢野久作 「名娼満月」
...それはリラの花(支那語では紫丁香)が庭を埋めて真盛りに咲いてゐるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...桃園の花が真盛りだから...
吉川英治 「三国志」
...七月の暑い真盛(まっさか)りであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その紅葉も真盛りであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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