...併しこの書を通讀する人が行間に於いて看取するを得べきが如く...
阿部次郎 「合本三太郎の日記 序」
...さうして此問題に對する肯定によつて精神的創造を勵まして行く趣を看取することが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...永遠の来世を背景として見るにあらざれば垂訓の高さと深さとを明確に看取することは出来ない...
内村鑑三 「聖書の読方」
...それによつて相手のどちらが役者が一枚上は手であるかを看取することにかけては却敏感であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...その思ふ事が何の成果も伴はないといふ面白い事實を看取するだらう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そういう過程が開展せられて来た理路を看取すると共に...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...かかる世界を認知するのが余のいわゆる理路を看取するの謂(いい)なのであり...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...この必然の理路を看取することに伴い...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...しかし私はこれがどういふことであるかを看取する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そうして支配階級よりはより多く被支配階級の悲痛な忍苦の表現をもそれらの中に看取することができるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...言外に看取するを要す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...短く刈つた毛髪の下からすぐ看取することの出来る頭の形は又直にその不均斉を思はせる...
平出修 「公判」
...まぎれもない個人性の刻印を看取することができるであらう...
平林初之輔 「文学方法論」
...秘渓の中に生活の侵略を看取することが出来る...
細井吉造 「二つの松川」
...向ふは平然この動揺を看取する...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...放胆な中に小心な用意の存する所を看取することが出来た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...実力格闘の体験のなかから自覚されて来た人格尊重の念を看取することができるであろう...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...天平の諸作が芸術としてより多く純粋であることを看取する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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