...店先には高い勘定台(かんぢやうだい)の後ろに若い眇(すがめ)の男が一人...
芥川龍之介 「あばばばば」
...眇(すがめ)の小銀杏(こいちょう)が...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...あの眇だという事実も...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...おれは眇(びょう)たる一平家(へいけ)に...
芥川龍之介 「俊寛」
...山杏(さんぎやう)の花を発した景色は眇(べう)たる小室翠雲は勿論...
芥川龍之介 「僻見」
...』と雀部は路すがら話した眇目(かため)の教師の事を聞いた...
石川啄木 「道」
...眇(めっかち)、いぐちでない以上は、古道具屋からでも呼んでくれ...
泉鏡花 「歌行燈」
...されば「東行西行雲眇眇(びようびよう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...眇たる丸善の店は焼けようと焼けまいと社会に何の影響も与えまいが...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...眇目の平公とその嚊と常公とが一緒に歩いてゐた...
田山花袋 「歸國」
...殆ど土佐派を眇視して自由党を我物顔に振舞ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...間違いもなく眇目(めっかち)にされたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...跛足(びつこ)で眇目(めつかち)な犬の樣に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曲者はこの跛足(びつこ)で眇目(めつかち)の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僞眇足の眼を開かせるためでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は今眇(びょう)たる腰弁当で...
二葉亭四迷 「平凡」
...些々(ささ)たり眇(びょう)たることに過ぎない...
本庄陸男 「石狩川」
...誰れか図らん此眇々(べう/\)たる一書天下に流伝して王政復古の預言者となり社会の改革を報ずる暁鐘とならんとは...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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