...あの眇が相手では...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...眇の毒舌は、少なくともこれだけの範囲で、確かに予期した成功を収め得たのである...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...つまり二千余年の歴史は眇(べう)たる一クレオパトラの鼻の如何に依(よ)つたのではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...片目眇(すがめ)の老人が...
芥川龍之介 「杜子春」
...眇目(めつかち)の東川も...
石川啄木 「足跡」
...雀部は其の教師を常から名を言はずに「あの眇目(かため)さん」と呼んでゐた...
石川啄木 「道」
...美妙の見識は既に眇(びょう)たる硯友社の一美妙でなくて天下の美妙斎美妙であったのだ...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...隻方(かたほう)の眼が小さく眇(すがめ)になっていた...
田中貢太郎 「虎媛」
...跛足(ちんば)で眇眼(すがめ)でちんちくりんの山本勘助(かんすけ)の例を引いて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...左の目が眇(すがめ)かと思うたら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...殆ど土佐派を眇視して自由党を我物顔に振舞ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...更に大自然の威力は気象の激変を駆って眇たる彼の恐怖心に強烈な圧迫を加えた...
長塚節 「太十と其犬」
...一目(いちもく)を揺(うご)かせば一目を眇(びょう)す...
夏目漱石 「虞美人草」
...眇目(めつかち)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眇(すが)めたような目で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...眇(いすか)になるほど...
室生犀星 「香爐を盗む」
...眇々(びょうびょう)...
吉川英治 「三国志」
...眇目(すがめ)の子の安芸(あき)どのか――ぐらいに下に見ていられた清盛が...
吉川英治 「源頼朝」
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