...相知のない関係では、深い信頼関係は築けない...
...彼とは相知の仲で、何でも話し合える...
...お互いに相知れているので、あまり言葉を交わさなくても通じ合う...
...相知に基づく友情は、時間を経ても変わらない...
...この仕事は相知の仲間だけでやり遂げよう...
...相知れる人や無からむ...
石川啄木 「詩」
...平生相知る間を集めて展観したのだから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...三十六歳で漱石先生のその風月相知るの額の前にうなだれて自決を告白するあはれさのなかにも...
小穴隆一 「二つの繪」
...我輩は君と相知ること深かりしにはあらねどまた因縁浅しということを得ない...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...一月廿六日曇、雨、晴、行程六里、相知、幡夫屋(二五・中)折々しぐれるけれど、早く立つて唐津へ急ぐ、うれしいのだ、留置郵便を受取るのだから、――しかも受け取ると、気が沈んでくる、――その憂欝を抑へて行乞する、最初は殆んど所得がなかつたが、だん/\よくなつた...
種田山頭火 「行乞記」
...二度どこかで顔を合わして相知っていた...
徳田秋声 「黴」
...三 兄弟相知るもっとも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...蜀山人始め寝惚(ねぼけ)先生と号して狂詩集を梓行(しこう)せしは明和四年十九歳の時にしてその先輩平秩東作平賀鳩渓(ひらがきゅうけい)らと始めて相知れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...相知ることの最もすくない仲であつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...併し私は此處で十餘年前英國で相知つた神山君に邂逅する喜をも得た...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...ゆき子と初めて相知つたダラットの高原の景色が心を掠(かす)めた...
林芙美子 「浮雲」
...相手は正当の新婦と相知る場合にも...
二葉亭四迷 「平凡」
...大島得郎君の紹介で一夜京は島原の角屋(すみや)に遊んで相知ったS太夫という若い美しい堺の芸妓くずれの傾城に私はたいそう心を傾けてしまったのであるが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...九人相知る友をかたらひ...
武者金吉 「地震なまず」
...」こうして一つ家の老媼と相知ることができ...
室生犀星 「玉章」
...文化元年七月十三日、罷出候而罷帰不申、行衛不相知...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...殊に私は歌の方で早くから松浦先生の所で相知り...
柳田国男 「故郷七十年」
...今また令弟と相知る機会を得たのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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