...めいめいの背後に何物かを蔵しながら相対するようになった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...国民とは或る距離を隔てて相対する地位におかれ...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...その位置はまず大区長と相対するものなのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...丁度この見晴しと相対するものは則(すなわ)ち小石川伝通院(でんづういん)前の安藤坂(あんどうざか)で...
永井荷風 「日和下駄」
...前後相対する席と席とで支えた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...誠実をもって相対すると毫(ごう)も異なるところなきに至る...
夏目漱石 「虞美人草」
...相対する京極三太郎を窒息させそうです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...初めに清濁相対する万葉仮名の表がありまして...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...作者の相対するものは星を以つて鏤めた冬の夜空全体であつて特定の星ではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...或は相対する人の涙がかかつてさう感ぜられるといふのであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...浮薄と穎敏(えいびん)と相対するがごとく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...酔を得ない私と相対するのを嫌つてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...誰彼の差別もなく遇々(たま/\)美しい女性に相対すると...
牧野信一 「女に臆病な男」
...あの境内の風致や本郷台と相対する眺望もさることながら...
正岡容 「巣鴨菊」
...合せて下部一条の円筒形に相対する...
柳宗悦 「工藝の道」
...それと相対する向う側はカカ座...
柳田国男 「木綿以前の事」
...嚊座(かかざ)と相対する他の一側が客座である...
柳田国男 「雪国の春」
...正しき道だと云うのですか」宿の湯へはいってから座敷に相対するとすぐ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??