...あの鷹雄の傲然とした態度に相対すると...
犬養健 「愚かな父」
...予算査定案をめぐって果然政府と議院と牆壁をもって相対するに到った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大分県と海を隔てて相対する地方だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...丁度この見晴しと相対するものは則(すなわ)ち小石川伝通院(でんづういん)前の安藤坂(あんどうざか)で...
永井荷風 「日和下駄」
...相対する相州の三浦三崎とが外門を固めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...四「佐久間氏、――頭(ず)が高いッ」「――――」奥の一室、主客相対すると、いきなり喰わせたのはこの一喝でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...他の貴族主義に対して挑戦(ちょうせん)するところの同じ権力感情の相対する争闘だから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...初めに清濁相対する万葉仮名の表がありまして...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...清濁相対するものは...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...夜空全体が君となつて我に相対するのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...父と子は相対する場合でない限り...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...然りしより後汝と一室を共にして相対することここに七年...
正岡子規 「土達磨を毀つ辞」
...客観的美積極的美と消極的美と相対するが如く...
正岡子規 「俳人蕪村」
...予が官職を以て相対する人は...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...私の家と軒が相対するような二階家の広いのを建てたものがある...
森鴎外 「二人の友」
...この我々が死と相対する最後の役割においては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちょうど「賜(たま)わる」から出たタベルに相対する敬語であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...現前に相対するの思いを抱くからであった...
柳田国男 「雪国の春」
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