...あの鷹雄の傲然とした態度に相対すると...
犬養健 「愚かな父」
...大分県と海を隔てて相対する地方だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二つの相対する独立したものをもってくるのである...
中井正一 「美学入門」
...丁度この見晴しと相対するものは則(すなわ)ち小石川伝通院(でんづういん)前の安藤坂(あんどうざか)で...
永井荷風 「日和下駄」
...相対する相州の三浦三崎とが外門を固めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...卓(たく)を隔てて椅子に身を載せて相対すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の貴族主義に対して挑戦(ちょうせん)するところの同じ権力感情の相対する争闘だから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...初めに清濁相対する万葉仮名の表がありまして...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...政府と学者と直接に相対すること...
福沢諭吉 「学者安心論」
...浮薄と穎敏(えいびん)と相対するがごとく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...我が日本の婦人と西洋諸国の婦人と相対するときは...
福沢諭吉 「日本男子論」
...あの境内の風致や本郷台と相対する眺望もさることながら...
正岡容 「巣鴨菊」
...然りしより後汝と一室を共にして相対することここに七年...
正岡子規 「土達磨を毀つ辞」
...客観的美積極的美と消極的美と相対するが如く...
正岡子規 「俳人蕪村」
...私の家と軒が相対するような二階家の広いのを建てたものがある...
森鴎外 「二人の友」
...一隊と一隊とが相対するとき(例えば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現前に相対するの思いを抱くからであった...
柳田国男 「雪国の春」
...彼はあでやかな妻のおもかげと相対するような気持で...
山本周五郎 「日本婦道記」
便利!手書き漢字入力検索