...あの鷹雄の傲然とした態度に相対すると...
犬養健 「愚かな父」
...めいめいの背後に何物かを蔵しながら相対するようになった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その位置はまず大区長と相対するものなのだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...大分県と海を隔てて相対する地方だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...卓(たく)を隔てて椅子に身を載せて相対すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...誠実をもって相対すると毫(ごう)も異なるところなきに至る...
夏目漱石 「虞美人草」
...相対する京極三太郎を窒息させそうです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...相対する銭形平次には少しの作為もありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三之助の死骸の引っ掛って居る忍び返しと相対するのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰彼の差別もなく遇々(たま/\)美しい女性に相対すると...
牧野信一 「女に臆病な男」
...私の家と軒が相対するような二階家の広いのを建てたものがある...
森鴎外 「二人の友」
...この我々が死と相対する最後の役割においては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...死は生と相対するものではなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば貴族的な工藝美術と相対するものです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ちょうど「賜(たま)わる」から出たタベルに相対する敬語であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...北支の原野に乗り出したものの、相対する敵、歩を突いて来んもんじゃから、マが持てんそこで連日演習である、専ら童心にかえッて戦争ごッこをやッている王手飛車があろうと桂馬のフンドシがあろうと端歩は動かんモノである...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...その中に相対する男女の肉体...
夢野久作 「暗黒公使」
...それは如何に相対する自然が美しくあろうと...
若杉鳥子 「独り旅」
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