...西は黒部の渓谷をへだてて立山の山彙(さんい)と相対する...
石川欣一 「可愛い山」
...相対する母もまた頬が落ちている...
岩野泡鳴 「耽溺」
...まったく新たな敵意をもって相対することになったのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...軽と重とかいうように相対する名称の付けてある事柄は...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...めいめいの背後に何物かを蔵しながら相対するようになった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そこで二つの相対する突角がお互いに接近し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...国民とは或る距離を隔てて相対する地位におかれ...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...大分県と海を隔てて相対する地方だが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...夜空全体が君となつて我に相対するのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...政府と学者と直接に相対すること...
福沢諭吉 「学者安心論」
...私と云うものを挾んで相対する彼等は...
宮本百合子 「傾く日」
...一隊と一隊とが相対するとき(例えば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちょうど「賜(たま)わる」から出たタベルに相対する敬語であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それと相対する向う側はカカ座...
柳田国男 「木綿以前の事」
...嚊座(かかざ)と相対する他の一側が客座である...
柳田国男 「雪国の春」
...現前に相対するの思いを抱くからであった...
柳田国男 「雪国の春」
...北支の原野に乗り出したものの、相対する敵、歩を突いて来んもんじゃから、マが持てんそこで連日演習である、専ら童心にかえッて戦争ごッこをやッている王手飛車があろうと桂馬のフンドシがあろうと端歩は動かんモノである...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...正しき道だと云うのですか」宿の湯へはいってから座敷に相対するとすぐ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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