...予算査定案をめぐって果然政府と議院と牆壁をもって相対するに到った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...軽と重とかいうように相対する名称の付けてある事柄は...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...めいめいの背後に何物かを蔵しながら相対するようになった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...国民とは或る距離を隔てて相対する地位におかれ...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...統治者の地位はおのずから民衆と相対するものであった...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...二つの相対する独立したものをもってくるのである...
中井正一 「美学入門」
...相対する相州の三浦三崎とが外門を固めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...卓(たく)を隔てて椅子に身を載せて相対すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...誠実をもって相対すると毫(ごう)も異なるところなきに至る...
夏目漱石 「虞美人草」
...他の貴族主義に対して挑戦(ちょうせん)するところの同じ権力感情の相対する争闘だから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...政府と学者と直接に相対すること...
福沢諭吉 「学者安心論」
...誰彼の差別もなく遇々(たま/\)美しい女性に相対すると...
牧野信一 「女に臆病な男」
...私と云うものを挾んで相対する彼等は...
宮本百合子 「傾く日」
...一隊と一隊とが相対するとき(例えば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...至極の性(さが)には相対する質がない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ちょうど「賜(たま)わる」から出たタベルに相対する敬語であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...彼はあでやかな妻のおもかげと相対するような気持で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...他のすべての物に相対するその価格の増加を...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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