...框(かまち)の障子を、膝をついて開けると、板に置いた、つつみものを手に引きつけて、居直る時、心急(せ)いた状(さま)に前褄が浅く揺れて、帯の模様の緋葉(もみじ)が散った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...直るか直らないかを判定しにくいと言ったとか...
岩野泡鳴 「耽溺」
...前田はクルリとその友達の方に向き直ると...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...彼女は起ち直ると顔を赤くしながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...一時力を失うも速やかに立ち直る...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...彼等は今度の整理で市の財政が立ち直るなどとは夢にも信じてはいない...
戸坂潤 「社会時評」
...左の乳房は切除されて直るので...
外村繁 「落日の光景」
...立ち直る拍子に思いついた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...それで僕の生活が立て直るんだろうよ...
豊島与志雄 「野ざらし」
...ともかくも起き直る余裕があるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...えらく騒がしいじゃねえかな」寝ていたおやじが起き直ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その内には御父さんの御機嫌も直るでしょう...
夏目漱石 「それから」
...親分」「妙に開き直るぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつもと同じようにすぐ直るよ」「そうかもしれないが」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...聖書でも読んで寝てゐれば直るよ...
村山籌子 「こほろぎの死」
...人はこの障害から立ち直ることができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御機嫌の直るように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...クルリとこっちに向き直ると...
夢野久作 「一足お先に」
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