...直とお底が知れるのです...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...今朝はただ愚直とばかり見えた彼等の沈黙が...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...尚本年は最も正直と勤倹とを実行し且つ傭人(やといにん)等に成丈(なるたけ)便宜を与えん事を怠らず...
関寛 「関牧塲創業記事」
...」義直と一緒に女も腰をあげた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...馬鹿正直と言はれても平気で出て行つたその男らしさをさがし出した...
田山録弥 「閑談」
...親切と正直とを旨(むね)として居ります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此外にも中跡直といふあり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...フランスの一批評家をして「物になりきりたい」といわしめる言葉の背後にも、率直と、正直が、人間を離れていくノスタルジヤを表現したかと思われる...
中井正一 「美学入門」
...与八の取柄(とりえ)といっては馬鹿正直と馬鹿力です...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中でも、老妓の糸助に、皿八というものが、正客の安直と、金十郎の前へ現われ、皿八がドンブリを叩き、糸助が、すががきを弾いて、「おきんちゃ金十郎、コレきんちゃ金十郎」と皿八がうたいながら、コンコンカラカラコンコンカラカラと、丼(どんぶり)の音をさせたものだから、さっきからいい気持になっていた金十郎が嬉しくてたまらず、やにわに、すっぱだかになって踊り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...安直ということになれば...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...だからいくら自然率直と言っても全くの素裸ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女房のお直と娘のおつぎのする...
山本周五郎 「ちゃん」
...ばか正直ともいえるような一面すら持っている彼だ...
吉川英治 「黒田如水」
...生一本のばか正直というものじゃ」「聞き捨てにならんことをいう...
吉川英治 「三国志」
...高ノ師直という男だ...
吉川英治 「私本太平記」
...直義(ただよし)と師直とは...
吉川英治 「私本太平記」
...師直と師泰とのあいだには...
吉川英治 「私本太平記」
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