...「頭の血のめぐりの悪い事を実直と申すのかも知れぬが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...夜は樹明君が宿直といふ通知があつたので...
種田山頭火 「其中日記」
...馬鹿正直と言はれても平気で出て行つたその男らしさをさがし出した...
田山録弥 「閑談」
...良人が正直だから」と流石に馬鹿と云いかねて正直と云った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...正直という道徳を知らすことは...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...そのありのままを衒わないで真率に書くところを芸術的に見ないで道義的に批判したらやはり正直という言葉を同じ事象に対して用いられるのだからして...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...お前はお直と一緒に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小出新道ここに道路の新開せるは直として市街に通ずるならん...
萩原朔太郎 「氷島」
...今の世に、正直とは、ばかといふ意味だとばかりに笑はれもするが、笑はれてもわたしは、笑ふものより幸福であるといつも思つてゐる...
長谷川時雨 「おとづれ」
...例えば忠義正直というが如き...
福沢諭吉 「日本男子論」
...率直と闊達、それを山口は補習学校でも評判のいい女教師である瀧子に対して自分のとりえとして示すのであった...
「鏡の中の月」
...次に私は正直と云ふことに就て少し言ひたい...
森林太郎 「混沌」
...尾張家初代の義直という人が...
山本周五郎 「山彦乙女」
...家庭に於ても対等に正直と賢明と勤勉と慈愛とを示して其(その)子女の模範とならねばならぬ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「師直とやら」「はっ」「せっかくな好意だ...
吉川英治 「私本太平記」
...それなら、そうと、なぜ早くいわないのだ」「将門を、びッくりさせてやるのだから、会うまでは、黙っておれと、固く、お客人から、口止めされたものですから」「そういうのを、馬鹿正直と、都ではいうのだ...
吉川英治 「平の将門」
...この人足の正直と功労に対して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...姙まれた物に対する正直と愛とをゆるがせにする事は...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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