...直とお底が知れるのです...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...もしこの男が毛筋ほどでも正直といふ事を知つてゐたら...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...其名(そのな)を称して正直と云(い)う」芹川進(せりかわすすむ)氏の曰く...
太宰治 「正義と微笑」
...『あなたは性急だからいけない』『あなたは正直だからいけない』『馬鹿正直といふことがあるからね...
田山録弥 「閑談」
...統制の側に於ける焦慮と剛直とを伴って...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...正直と善良とに立ち戻ること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのありのままを衒わないで真率に書くところを芸術的に見ないで道義的に批判したらやはり正直という言葉を同じ事象に対して用いられるのだからして...
夏目漱石 「文芸と道徳」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...要するに大森先生は賢明で今村先生は馬鹿正直ということに帰着するであろうか...
武者金吉 「地震なまず」
...好意と率直と喜悦と友愛とをまじえているからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...多くの愛情と率直とのみならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の芸の欠点を最も看破し易い位置に座っている監督の耳目に対して責任を負いつつ舞い謡うのが正直と思う...
夢野久作 「能とは何か」
...彼等は謙遜なる平和の中に名誉と廉直との情緒に包まれた団欒(だんらん)を形作つて居る家庭を成就した者ですから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ばか正直ともいえるような一面すら持っている彼だ...
吉川英治 「黒田如水」
...足利方の桃井貞直とたたかって...
吉川英治 「私本太平記」
...なぜか師直といえば...
吉川英治 「私本太平記」
...家来筋の師直となす思惟(しい)が直義には抜けきれない...
吉川英治 「私本太平記」
...しかしまだ平常の謹直と...
吉川英治 「新書太閤記」
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