...星は鋲のやうに蒼穹に固着してゐるものだと云ふことを教へた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...朝は太陽がその東の口から出て蒼穹に昇り...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この大きな巨人的水車はまた天の蒼穹とその数々の恒星を回転させるためにも役立ったことになっているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...蒼穹(非常に窮屈な地方色ではなからうか)ソラは視覚のナマエを発表した...
李箱 「線に関する覚書7」
...蒼穹(あおぞら)の奥...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...これまた蒼穹に非ざる洸洋たる大洞...
太宰治 「お伽草紙」
...肩を張って蒼穹(そうきゅう)を仰いでいる...
太宰治 「困惑の弁」
...陽光は煦々(くく)として建物を蒼穹(あおぞら)の中に浮き立たせ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...蒼穹のように澄み切った眸(ひとみ)! 雪白の綾羅(うすもの)の裳裾(もすそ)長く地に曳きながら...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...蒼穹(そうきゅう)を去来する白雲(はくうん)の一片とをうかべているだけだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...花は蒼穹(そうきゅう)を呼吸し...
谷譲次 「踊る地平線」
...蒼穹に林立する赤と黄の国旗...
谷譲次 「踊る地平線」
......
中山啓 「先駆者」
...かえってこのだらしなく尾を蒼穹(そうきゅう)の奥に隠してしまった経歴の方が興味の多いように思われる...
夏目漱石 「坑夫」
...その隣には寂光院の屋根瓦(やねがわら)が同じくこの蒼穹(そうきゅう)の一部を横に劃(かく)して...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...砂もなく大地も未だなくその上に蒼穹(おほぞら)もおほはざりき...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...ひょろひょろと蒼穹(あおぞら)に消えると...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...仰ぐ無限の蒼穹(あおぞら)...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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