...聞けば南蛮寺(なんばんじ)の神父の医方(いほう)は白癩(びゃくらい)さえ直すと云うことである...
芥川龍之介 「おしの」
...その変調を直すにはあまりに大きな事件になりました...
伊藤野枝 「「別居」について」
...一個所を直すたびに...
海野十三 「火星探険」
...之を矯め直すものは...
丘浅次郎 「固形の論理」
...……松下さん、ここを……」看護婦が、枕の具合を直す...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それをもう一度すっかり消してやり直す勇気がなかったから今度もまたそのままでやり続けた...
寺田寅彦 「自画像」
...寝衣の帯を締め直すと共に床の間にあった...
中里介山 「大菩薩峠」
...友さんが来ましたよ」「どうも有難う」力のない身体(からだ)を向き直すつもりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...其処に書かれたパラオ語の間違(まちがい)を直す...
中島敦 「環礁」
...馬の首を少し左へ向け直すと...
夏目漱石 「薤露行」
...反対と反対が鉢合(はちあわ)せをして、おいしまったと心づいて、また出直すと、同時同刻に向うでも同様に出直してくる...
夏目漱石 「虞美人草」
...細くうねる頸筋(くびすじ)を今真直に立て直す女の姿が目つかった...
夏目漱石 「野分」
...流るゝ刄を取直す間もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヒヤリとして見直すと...
牧野信一 「創作生活にて」
...僕がこしらへ直すから...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...もしも逆にわたしがまたやり直すとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...盥の湯かげんを直すのが聞えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...足を踏み直す音が二三度ゾロゾロとしたと思うと...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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