...」と扇をきりりと袖を直す...
泉鏡花 「歌行燈」
...またあすこのあんころかい?」かう云はれてかの女が機嫌を直すこともあつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...空色のネクタイの歪むだのを直すことも出来るから...
薄田泣菫 「茶話」
...吾々の準備した言葉を用いて云い直すならばこうである...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...「それはまた話をやり直すまでのことだが...
豊島与志雄 「子を奪う」
...だから改めて坐り直す時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...或るものはクルクル水を汲んでたて直す体(てい)を見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...「君はどこへ」とまた聞き直す...
夏目漱石 「虞美人草」
...お客が歸つたら内輪の者だけで呑み直すからもう少し寢ずに待つてゐるやうにといふ主人の言葉を持つて來た」「それから」「小半刻も經つた時分――金龍山の鐘が子刻(こゝのつ)(十二時)を打つた時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お燗(かん)を直すといふことにして階下(した)へ降りて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかし我々は、ある単一の事象についての判断を下すために、過去の諸事象の相反する不確実な諸観念を、しばしば見直す...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「何処へ行つたの?」「余り退屈したから一寸出かけたんだが――財布を忘れたんで取りに来たんだが、また出直すんだ...
牧野信一 「妄想患者」
...それの直すところを紙を入れたり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さて鏡を手に取り、ネクタイを直す...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...――そうだ、見せてやろう、おれが自刃する理由は何もない」急に、思い直すと、彼はこそこそと塹壕(ざんごう)のうちにかくれた...
吉川英治 「三国志」
...先に渡した金を捲(ま)き取って自分の懐中(ふところ)に入れ直すと...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...また初めからやり直すかも知れない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...暫くの時日を経ていま改めて見直すとなると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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