...「直すなら加集にも頼め――寫眞の先生にも頼め――その學校の生徒にも頼め!」「そんな人に頼むわけがない!」それツ切りお鳥は暫らく無言で呼吸を整へてゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多分今までとちがった心持で津田君の絵を見直すだけの余裕が出来ようかと思う...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...たとえばcやqを皆kに直す類である...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...この藩財を立直す時には...
直木三十五 「南国太平記」
...やっと掻巻(かいまき)から抜け出したばかりのお銀様の腰を立て直す隙もあらせず...
中里介山 「大菩薩峠」
...根本的にやり直すことに全力を注がなければならぬという気持で...
中里介山 「大菩薩峠」
...暫く過ぎて眞直に向け直す...
長塚節 「菜の花」
...馬の首を少し左へ向け直すと...
夏目漱石 「薤露行」
...一々書物を並べ直すとなると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「野郎ツ」八五郎は咄嗟(とつさ)に構へを直すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分一己の事なら間違つたら遣り直す事も出来ます...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...濠の近くへ出たのだと思ってまたやり直す...
久生十蘭 「魔都」
...僕がこしらへ直すから...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...いつかきっと見直す人が出て再び立ち上ることと思います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ようやく席を直すのだが...
山本周五郎 「末っ子」
...うちをやり直すだけで手いっぱいだ...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...草履の緒のぐあいを直す恰好で...
山本周五郎 「夕靄の中」
...金が木の葉に化けるといけねえや」「こう山ン中で見直すと...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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