...「わたしが悪ければ直すだけの事をして見せてごらん」葉子は世の中に向いてこういい放ってやりたかった...
有島武郎 「或る女」
...中腰になって舁据(かきす)えて置直すと...
泉鏡花 「縁結び」
...これからやり直すのだ...
犬田卯 「瘤」
...両手で持って折敷(おりし)きのような形に身体(からだ)を立て直すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...念のために耳を傾け直すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...分家の鷄が門の畑の蕪菜を荒すので垣根をゆひ直すそれでも止まない...
長塚節 「十日間」
...返事が気に入らないと見えて妻君はまた「あなたちょっと」と出直す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いろいろ考へ直すこともあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...慎重に舟の中心を取り直すのであつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...はじめは学校の制服(ユニフオーム)で出かけたのだつたが、不図思ひ直すと、彼は大いそぎで、とつて返して、新しい春の背広服に着換へたりしたのである...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...さらに座り直すようにした...
正岡容 「寄席」
...もう弾丸(たま)をこめ直すひまもありませんから...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...私は襟が氣になつたのでちよいと直すと...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...また怠(おこたり)の快楽(けらく)に誘(さそ)うて1600軟い茵(しとね)を体の下にも置き直す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...もう一度あらためて認識し直すことだ...
横光利一 「旅愁」
...出直すことがよいと考えられるが」「……どうも困ったことではある」沈痛にささやき交わしていた...
吉川英治 「三国志」
...考え直すなら今のうちだぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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