...第二の解釋は先生の奧に潛んでゐる盲目的な「生きむとする意志」(Wille zum Leben)がこの言葉を吐かせたと見る見方である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...革命が盲目的な或は無意識的な過去のともがらの間に出會ふ大きな障礙について...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...盲目的な情熱が意志や理性の力踏みにじくって燃え上って来て...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...もしそれが盲目的な生活である場合には...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...全然盲目的な愛でしかなかったことに気がついて...
徳田秋声 「仮装人物」
...盲目的な勇気と狡猾な安心とを与えることが出来るのである...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...印象の追跡はとに角結果に於て甚だ盲目的な外観に終るのである...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...彼はクリストフのように盲目的な誇張なしに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...抽象的な観念や盲目的な本能などの狂信者たち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...君たちの盲目的な闘争とそれとを混同してはいけないのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...殆んど盲目的な不可抗な力に支配せられて男と女との心が結びつく力強い恋愛...
豊島与志雄 「囚われ」
...民の疾苦を説く政治家の態度を学ぶフイランスロプは盲目的な獣類の愛...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...衛門督は道義も何も思わぬ盲目的な情熱に燃えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それも最初の間はさながらにこうした未曾有(みぞう)の満員状態を面白がっているような盲目的な拍手に蔽われて...
夢野久作 「二重心臓」
...この盲目的な一途の気もちもわかるはずがない...
吉川英治 「大岡越前」
...ただ盲目的な追撃を誇ってよしとするのではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...その盲目的な勢いとたくましい体の下に勾当の内侍をねじふせていた...
吉川英治 「私本太平記」
...内に機を焦心(あせ)る味方から盲目的な口火を発してしまったのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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