...最後に盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)のように取捉(とりつか)まえたのが即ちヒューマニチーであった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...実ニ盲亀ノ浮木ヲ得タル喜ビヲ以テ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...賢愚おしなべて哀れはかない運命の波に浮沈する盲亀の面貌である...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...あのお方に比すれば盲亀にひとしい私たちは...
太宰治 「右大臣実朝」
...例えば釈迦の引いた譬喩(ひゆ)の盲亀(もうき)百年に一度大海から首を出して孔のあいた浮木にぶつかる機会にも比べられるほど少なそうであるが...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...一同は盲亀浮木といった態たらく...
久生十蘭 「魔都」
...盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)というべきか...
吉川英治 「三国志」
...盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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