...どうも、僕の目分量では、あの辺に当りやしないかと思うのだが」「アア、あれですか...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...目分量でその長さを測るときには頭の中で...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...ちびや照ちやんが焚く飯は目分量で水加減をしたり...
高濱虚子 「續俳諧師」
...目分量で測ったところでは春琴女の墓石は高さ約六尺検校のは四尺に足らぬほどであろうか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...荒地の広さを目分量ではかっていた...
豊島与志雄 「土地」
...ジャン・ヴァルジャンは菩提樹(ぼだいじゅ)の枝がさし出てる壁の高さを目分量で計った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大概の目分量で飲んでしまったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかし距離が――あれだけの距離、目分量で、十町余りはたしかである...
中里介山 「大菩薩峠」
...目分量で一間幅の道路を中央から等分して...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...二本の赤い鉄柱の距離(みちのり)を目分量で測って見ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は目分量でその距離を一間半乃至(ないし)二間と鑑定した後で...
夏目漱石 「明暗」
...くっきりと鮮やかな空劃線(スカイライン)を描き出してる美しさ! 尖峰の数は目分量で三十から四十もあろうか? 鋭くとんがったり...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...その下に轉がつた石とを目分量で勘定して居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目分量で、いらないと思うところはどんどん苅り込め、略してしまえ...
正岡容 「寄席」
...ざっとした目分量では五百坪ぐらいもあるように思われた...
蘭郁二郎 「植物人間」
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