...こうしているのを見ればちっとも憎くないけど……」ちっとも憎くないけどの一語は僕の耳には烈(はげ)しい目ざましになった...
伊藤左千夫 「去年」
...藍(あゐ)のやうなる浪に漂(たゞよ)ひながるゝは目ざましき荘観(みもの)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...緑の多い中に点綴(てんてい)されるのでまったく目ざましい...
高村光太郎 「山の秋」
...私の豪華な目ざまし時計と誇称して...
太宰治 「春の盗賊」
...時々私は昔教へた誰かの目ざましい報知を讀んだり...
小泉八雲 田部隆次訳 「明治三十四年東京帝國大學文學部卒業生に」
...『目ざまし草』の大家連から同じ大家号を授与された一葉女史も二十九年の冬には...
田山録弥 「明治文学の概観」
...一層目ざましかった...
徳田秋声 「爛」
...チャイコフスキーの精進(しょうじん)は世にも目ざましいものであった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その目ざましき完成者は蒲原有明氏であつた...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...官位の昇進の目ざましい薫であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ことに目ざましいものであったという...
柳田国男 「年中行事覚書」
...わずかな品を仕込みにくる「目ざまし草」の行商も...
吉川英治 「江戸三国志」
...ここ何年にもない目ざましさといわれた...
吉川英治 「大岡越前」
...新たな旌旗(せいき)が目ざましく加わっていた...
吉川英治 「三国志」
...目ざましい発達といわなければならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...紅軍の副牌(ふくはい)(部将)周謹(しゅうきん)の働きは目ざましく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここにこの元琵琶法師の目ざましい活躍がはじまるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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