...そうして翌(あく)る朝は枕元の目ざまし時計の鳴ると同時にはね起き...
太宰治 「トカトントン」
...目ざまし草に於ける正直正大夫の金剛杵(こんがうしよ)...
田山録弥 「明治文学の概観」
...それまでおちついたキラキラ光る目をそそぎながらまつたく静かに立つていた東洋の紳士の態度に目ざましい変化が起つたからであつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...一層目ざましかった...
徳田秋声 「爛」
...さりとて草ならぬものも目ざましく繁(しげ)る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「命(いのち)の洗濯(せんたく)」「命(いのち)の鍛錬(たんれん)」「旅行日記」「目ざまし草」「関牧場創業記事」「斗満(とまむ)漫吟(まんぎん)」をまとめて一冊(さつ)とした「命の洗濯」は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...該法律の効目には目ざましいものがあるようだが...
戸坂潤 「社会時評」
...尤もこのことは決して人間的偉大さを示すやうな花々しき英雄的動作や人を驚かせるやうな目ざましき歴史的大事件を特に意味するのではない...
波多野精一 「時と永遠」
...そうしたすべてのことをひどく急いで考えていると――ちょうど目ざまし時計が六時四十分を打った――...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...華々しくもまた目ざましい装(いでたち)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...久美子のうろたえようが目ざましいので...
久生十蘭 「肌色の月」
...哥薩克同士の目ざましい渡りあひの物音は打ち消すべくもなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...目ざましいほど水の色をかえるのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...いわゆる人形ネブタの目ざましい発達は...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この間うちから「目ざまし草」の箱胴乱をかけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...あまりの目ざましさに...
吉川英治 「三国志」
...彼方の岸辺にひめられている無数の幕(とばり)と、そして楯(たて)や防材を組んだ塁や、また、遠方此方(あちこち)の森や民家の陰にいたるまで、およそそれの見えぬ所はないほど赤い旗の翩翻(へんぽん)と植え並べてある盛観に、「あな、目ざまし」と、思わず眼をみはったのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...ここにこの元琵琶法師の目ざましい活躍がはじまるのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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