...私は彼の目ざましかった初期の運動に対する熱心さや...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...知名な無政府主義者として目ざましい活動を始めた彼女の上には...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...目ざましの針のやうなものに合せておくとおもひどほりに...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...つゞいては目ざましきものにいつも引合に出される唐土の楊貴妃の話などがつぎつぎに出て行つた...
田山花袋 「道綱の母」
...その目ざましい成効の報知がわが国に伝わった晩にちょうど日本の東京のJOAKで文士の航空に関する座談会というのが放送された...
寺田寅彦 「柿の種」
...唐木(からき)政右衛門(まさえもん)が二刀を揮って目ざましく働く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...石臼(いしうす)を屋外まで抱(かか)え出させたほどの目ざましい...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...鷹揚(おうよう)な物腰の中にしぜんにそなわる威厳は目ざましいほど...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...華々しくもまた目ざましい装(いでたち)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼女はかの目ざましい灌木にむかって腰をかがめ...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その上の目ざまし時計の下にしいてある紙きれを見つけました...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...十九世紀の目ざましい科学の進歩は...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...わずかな品を仕込みにくる「目ざまし草」の行商も...
吉川英治 「江戸三国志」
...この間うちから「目ざまし草」の箱胴乱をかけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼女らの変り方も目ざましい...
吉川英治 「押入れ随筆」
...ここ数年のあいだに実に目ざましい躍進をとげていた...
吉川英治 「三国志」
...彼方の岸辺にひめられている無数の幕(とばり)と、そして楯(たて)や防材を組んだ塁や、また、遠方此方(あちこち)の森や民家の陰にいたるまで、およそそれの見えぬ所はないほど赤い旗の翩翻(へんぽん)と植え並べてある盛観に、「あな、目ざまし」と、思わず眼をみはったのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...シナで玄弉三蔵が十八年にわたるインド西域の大旅行をおえて目ざましい新文化と共に長安に帰ったのは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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