...小鳥の心臓の皷動が...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...強い太皷の響き、調子揃つた足擦れの音、華やかな、古風な、老も若きも戀の歌を歌つてゐる此境地から、不※目を上げて其靜かな月を仰いだ心持は、何人も生涯に幾度となく思浮べて、飽かずも其甘い悲哀に醉はうとするところであらう...
石川啄木 「鳥影」
...太皷の音と何十人の唄聲とは...
石川啄木 「鳥影」
...下摶(う)つ鳥の皷翼(はばたき)に似たり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...もう一つ別の調子の皷動(こどう)が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...太鼓、皷、笛、ブリキ鑵まで出る...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...そこで福沢先生も亜米利加(アメリカ)から返って一層欧米の文明を皷吹(こすい)して...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...そこでその当時ちょうど英米に於て最も盛んなる功利主義を皷吹した...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...小石門は九つあり、東胎内穴、女夫岩穴、蜂室穴、鳥越穴、動ギ岩穴、皷ヶ岩穴、科戸穴、阿波岩穴、西胎内穴、これ也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...急に夜の静かな水を渡つて太皷の音がきこえて来た...
田山録弥 「船路」
...オレステースを順々にレオンチュウスは勇を皷し大地の上に切り倒す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...在野の政客暴民を皷煽(こせん)し電車を焼き官庁を破壊す...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...中秋には月見団子(つきみだんご)を食つて泰平を皷腹するも...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...「あれは太皷をたたく家よ……」と答える...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...未ダ曾テ一人ノ笑ヲ皷シ一人ノ泣ヲ醸スコト能ハズ...
成島柳北 「他山の石」
...先(ま)づ四馬路(スマロ)の菜館(さいくわん)で廣東料理(くわんとんれうり)に舌皷(したつゞみ)を打(う)ち...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...皷を鳴らして攻む可き列にありと爲(す)...
西周 「尚白箚記」
...雛鳥の皷動はわたしの胸にチクタクと鳴り...
牧野信一 「城ヶ島の春」
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