...チョッと舌皷して蹲踞(しやが)んだが...
石川啄木 「赤痢」
...赤い着物を着て女兒共は打ち連れて太皷の音を的にさゞめいて行く...
石川啄木 「鳥影」
...幾挺の太皷の強い響きが...
石川啄木 「鳥影」
...小石門は九つあり、東胎内穴、女夫岩穴、蜂室穴、鳥越穴、動ギ岩穴、皷ヶ岩穴、科戸穴、阿波岩穴、西胎内穴、これ也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...黄帝之時有二蚩尤一兄弟八十一人、並獣身人語、銅頭鉄額、威振二天下一、天遣二玄女一授二黄帝兵信神符一制二蚩尤一、帝因使レ之主レ兵、以制二一八方蚩尤没後、天下復擾乱、黄帝遂書二蚩尤形像一以威二天下一、天下咸謂蚩尤不レ死、八方万邦、皆為弭服、東海中有二流波山一、入レ海七千里、其上有レ獣、状レ如牛、蒼身而無レ角、一足入レ水則風雨、其光如二日月一、其声如レ雷、其名曰レ変黄帝得レ之、以二其皮一為皷、※以二雷獣之骨一声五百里、以威二天下一、希臘神話に、怪物メドゥーザあり、相貌醜怪見るもの畏れて石に化す...
高木敏雄 「比較神話学」
...大きな皷を御うちの由これも大慶に存じます...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...皷打ちに参る早稲田や梅の宵夏目金之助高浜清様○明治四十一年三月十四日(葉書)今日の「俳諧師」は頗る上出来に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...中秋には月見団子(つきみだんご)を食つて泰平を皷腹するも...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...彼(かれ)は煙管(きせる)を噛(か)んでは只(たゞ)舌皷(したつゞみ)を打(う)つて唾(つば)を嚥(の)んだ...
長塚節 「土」
...仕(し)ねえでどうするもんか」と煙管(きせる)を手(て)に持(も)つて其(そ)の癖(くせ)の舌皷(したつゞみ)を打(う)ちながらいつた...
長塚節 「土」
...皷動は不規則に打って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...先(ま)づ四馬路(スマロ)の菜館(さいくわん)で廣東料理(くわんとんれうり)に舌皷(したつゞみ)を打(う)ち...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...その最も典型的な京の芸子の皷を打つ春著姿にかりて詩化したもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「あやかしの皷(つづみ)」はじめの方は...
平林初之輔 「当選作所感」
...「あやかしの皷」の作者のそれに比べると...
平林初之輔 「当選作所感」
...どーんとここへ太皷が入る(哀しい!)...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...初は皷のやうな音がするが...
松本文三郎 「印度の聖人」
...下座の太皷のドロ/\ドロン/\で及び腰になり...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索