...彼は皮肉屋で、いつも振る舞いが不快だ...
...あの人は皮肉屋だけど、実は本当は優しい人だ...
...皮肉屋な言い方だが、それが実際のところだ...
...あのテレビ番組の司会者は皮肉屋で、視聴者から好評を博している...
...彼女が皮肉屋だと知っていたら、冗談を言っても本気にしてしまわなかったのに...
...この皮肉屋を以て知られた東花坊には周囲の感情に誘ひこまれて...
芥川龍之介 「枯野抄」
...緑雨も毒舌家とか皮肉屋といはれる半面に情に脆いところがあつて...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...皮肉屋の彼はにやにや笑つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...それから後も皮肉屋の女の癖は改まらず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...次にルーシンは、皮肉屋で、露骨(ろこつ)な毒舌(どくぜつ)をふるう医者だが、彼女というものを一番よく見ており、また誰より深く彼女を愛してもいながら、そのくせ陰でも面前でも、彼女の悪口ばかり言っていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...其頃皮肉屋の齋藤緑雨が...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...辛辣な皮肉屋であったことが事実であるようだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...なか/\さういふことに對して隅に置けない皮肉屋でありまして...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...皮肉屋もおりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一茶を皮肉屋の親玉のように見ている人もあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの皮肉屋の、気取屋の趙が、いつもの外出(よそ)行きをすっかり脱いで――前にも言ったように、これ迄にも時として、そういう事もないではなかったが、今夜のような正直な激しさで私を驚かせたことはなかった...
中島敦 「虎狩」
...厭世家(えんせいか)の皮肉屋と云われた男である...
夏目漱石 「野分」
...恐ろしい皮肉屋らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中村勘五郎といった皮肉屋で...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...正太夫は緑雨(りょくう)の別号をもつ皮肉屋である...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...渋仕立(しぶじたて)の江戸っ子の皮肉屋と...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...しかし例の皮肉屋の毒舌家は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...おどけやの皮肉屋で朝から晩まで茶化してゐる狂歌師か...
吉川英治 「折々の記」
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