...何ともいえず美しい色彩がひらめくのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それが何ともいえず楽しいことだった...
海野十三 「深夜の市長」
...彼女は何ともいえず...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そうしたわけでそんな家(うち)の厄介(やっかい)になったりするのが何ともいえず欝屈(うっくつ)であったが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...何ともいえず端正な趣きを呈した...
豊島与志雄 「蘇生」
...わたしは何ともいえず引きつけられることがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...荷揚げの唄のように何ともいえず...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...何ともいえずよくてよくてたまらないでおいでになるので...
夢野久作 「奥様探偵術」
...その錦絵の美しかったこと……そうしてその紙と絵の具の匂いの何ともいえずなつかしう御座いましたこと……ちょうど夏になり口で十畳のお座敷のお縁が一パイに明け放してありましたが散り拡がった錦絵の色と香(にお)いで...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...何ともいえず好調子なスパークの霊感だけが残っていた...
夢野久作 「怪夢」
...何ともいえず胸がドキドキして...
夢野久作 「鉄鎚」
...彼女のために甘んじて骨抜きにされて行くのが何ともいえず嬉しくて...
夢野久作 「鉄鎚」
...何ともいえず人なつっこい...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...まるで赤の他人の事のように考えられて何ともいえず面白くなって来たのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何ともいえず淋しい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その深紅の色が何ともいえず上品に見えた...
夢野久作 「人の顔」
...何ともいえず心がひかれるにも拘らず...
横光利一 「欧洲紀行」
...「てまえはその、老公さまが、このたくさんなお薬草を、ご領内の窮民にお施しになるものと伺いまして……薬きざみをさせていただいておりますと、ご仁慈のお手つだいを勤めているという気もちが、何ともいえず、有難いのでございます...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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