例文・使い方一覧でみる「皮」の意味

...骨（ほね）と皮ばかりの馬を... 骨と皮ばかりの馬をの読み方
安藤盛「三両清兵衛と名馬朝月」

...肩から斜めに黒い皮紐のついた... 肩から斜めに黒い皮紐のついたの読み方
海野十三「地球盗難」

...あんまり永く留学していると皮膚も上品になるようだね... あんまり永く留学していると皮膚も上品になるようだねの読み方
太宰治「新ハムレット」

...長年そこへ注射針を刺して来たためにそんなにも皮膚が固化した現象でした...
谷譲次「踊る地平線」

...その浅黒い皮膚の色には今以て魅惑を感じながら... その浅黒い皮膚の色には今以て魅惑を感じながらの読み方
谷崎潤一郎「蓼喰う虫」

...飢餓は数滴の油を不承不承に滴（た）らして揚げた皮ばかりの馬鈴薯の薄片の入っているどの一文皿の中にも粉々に切り刻まれていた... 飢餓は数滴の油を不承不承に滴らして揚げた皮ばかりの馬鈴薯の薄片の入っているどの一文皿の中にも粉々に切り刻まれていたの読み方
チャールズ・ディッケンズ佐々木直次郎訳「二都物語」

...主客を云わば二枚の毛皮のようなものにして了う外はない... 主客を云わば二枚の毛皮のようなものにして了う外はないの読み方
戸坂潤「現代哲学講話」

...白樺の皮じゃありませんか」「ええ... 白樺の皮じゃありませんか」「ええの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...熱狂的な喝采を博したことも皮肉（ひにく）である... 熱狂的な喝采を博したことも皮肉であるの読み方
野村胡堂「楽聖物語」

...病気がうつらないからいゝかも知れませんよ」皮肉な云ひかたで... 病気がうつらないからいゝかも知れませんよ」皮肉な云ひかたでの読み方
林芙美子「浮雲」

...世間のめくら千人への皮肉や悲哀... 世間のめくら千人への皮肉や悲哀の読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...羊の毛皮が裏に附けてある... 羊の毛皮が裏に附けてあるの読み方
森鴎外「鼠坂」

...「獅子の皮だけで足りない所には狐の皮をはぎ合せろ」と言っているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...また枝をぐいと下げて石榴の皮の裂け目を手で拡げた... また枝をぐいと下げて石榴の皮の裂け目を手で拡げたの読み方
横光利一「旅愁」

...「そうです、この皮膚は、極めて精巧なラバー・スキンです、恐らくこれだけでも一般に知れたならば、整形外科の大革命だといってもいいかも知れません...
蘭郁二郎「脳波操縦士」

...いつもの皮肉な皺（しわ）が深々と刻込（きざみこ）まれ... いつもの皮肉な皺が深々と刻込まれの読み方
蘭郁二郎「鱗粉」

...丁度小豆粒ほどの大きさで幾重かの萼（がく）見たやうな薄皮で包まれてゐる... 丁度小豆粒ほどの大きさで幾重かの萼見たやうな薄皮で包まれてゐるの読み方
若山牧水「樹木とその葉」

...「祖師の身心は皮肉骨髄ともに祖師なり... 「祖師の身心は皮肉骨髄ともに祖師なりの読み方
和辻哲郎「日本精神史研究」