...皎々(かう/\)たる望月(もちづき)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...月(つき)は皎々(かう/\)として眞晝(まひる)かと疑(うたが)ふばかり...
泉鏡太郎 「一席話」
...と見れば皎然(こうぜん)たる銀の地に...
泉鏡花 「歌行燈」
...明々皎々(めいめいこうこう)たる大満月が隈(くま)なく光をなげていた...
海野十三 「少年探偵長」
...それまで皎々(こうこう)と電気がついていたんだ...
海野十三 「少年探偵長」
...半月刀のような月は嵐の名残の雲を払いつくして皎々たる光を庭中の隅々に投げていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...始終薄暗かったランプがいつも皎々(こうこう)と明るく点(とも)されて...
徳田秋声 「新世帯」
...道念の清遠皎潔(こうけつ)なる高調...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...皎と云ふのは唐の時の坊さんで皎然と云ふ人であります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...今までのように皎々(こうこう)たる月光が...
中里介山 「大菩薩峠」
...余るところは皎々冽々(こうこうれつれつ)たる空霊の気だけになる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...雪の上に照る十三夜の皎月(こうげつ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皎々(しろじろ)と冴(さ)え渡っていた...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...池の汀のアーク灯ばかり徒らに皎々と冴えかえっている...
久生十蘭 「魔都」
...皎々と灯りのついた部屋/\の窓が...
牧野信一 「ゾイラス」
...白鼠身皎玉(こうぎょく)のごとく白し...
南方熊楠 「十二支考」
...植村士明、名は貞皎、号を知らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...皎々(こうこう)一片(ぺん)の赤心のみ...
吉川英治 「三国志」
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