...彼の射る白羽の矢ばかりが...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...白羽の矢を負いて親しく自(みずか)ら枕に降(くだ)る...
泉鏡花 「一景話題」
...どういう目安(めやす)で俺に白羽の矢を立てたのか...
梅崎春生 「魚の餌」
...白羽の矢が屋根にささったうちが...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...鷹(たか)の白羽の矢が次郎兵衛の家の屋根を素通りしてそのおむかいの習字のお師匠の詫住(わびずま)いしている家の屋根のぺんぺん草をかきわけてぐさとつきささったのである...
太宰治 「ロマネスク」
...結局あなたに白羽の矢を立てたの」「阿呆(あほ)らしい」「でもそう云う訳だから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...大雪山に白羽の矢を立てて...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...白羽の矢を立てたのも無理はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夏休中にとうとう或る法学博士の令嬢に白羽の矢を立てました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...この漕ぎ手に白羽の矢が立ったのは...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...白羽の矢は、岩見武勇伝の場合と違って、大抵この二人に、恒例として当たるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...白羽の矢を送らないと...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...その白羽の矢が玉井家の三男坊...
火野葦平 「花と龍」
...君があんな娘に白羽の矢を向けたのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...仮面強盗に白羽の矢をたてられる資格は十分ですね...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...T「昨日山向うの庄屋の家に白羽の矢が」S=庄屋の家屋根に白羽の矢が...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...風をきってとんでいった白羽の矢は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その白羽の矢の立った娘を芝居のはねた後で「聖ツェツィリヤのごとき無垢な容子(ようす)に」仕立てよという命令が...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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