...白状するが、それがもし小説か戯曲であったら、その時の私の顔には微笑の代わりに苦(にが)い嫉妬(しっと)の色が濃くみなぎっていたかもしれない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...此處に白状するを辭せざる所である...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...それぁ己もいつだって白状するさ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...白状すると、私は、事務所であの画かきさんを待っているあいだ、その不思議な少女の顔ばかり見ていました...
太宰治 「東京だより」
...正直に白状するより他は無いと思った...
太宰治 「花吹雪」
...ここで白状することにしよう...
谷崎潤一郎 「鍵」
...もう白状するから堪忍しておくれよう」光子は仙吉の臀に口を塞がれ...
谷崎潤一郎 「少年」
...白状する機会は永久に去った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...二人の女性は自分等こそ松風村雨の幽霊だと白状する...
野口米次郎 「能楽論」
...自分はお話を伺うことができないと白状する機会を与えてくれるために相手が黙ったのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...白状するほかはない...
久生十蘭 「あなたも私も」
...……勝則君、白状するが、わしの家内も恋女房(こいにょんぼ)でな、若いころ、いろいろ、あったとばい...
火野葦平 「花と龍」
...まるで奥さま一人の責任のように言っていたそうです」僕は白状するが...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...君は俺が謙遜家でないことを十分知つてゐるからこんなことも白状するんだが俺は...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...正直のところ(わたしはこう白状することを恐れない)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは白状する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こうして白状するさえ情ない気がする...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...あっしが悪うございました」「白状するっていうのか」「ヘイ……」と源次はしおれ返って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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