...木の色というよりは白堊(はくあ)のような生白さに見えていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...市に大なる白堊(しろつち)の屋ありて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その間に白堊(しらかべ)の土蔵などが見えている...
田山花袋 「田舎教師」
...あの白堊の建物へ帰りたまえ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...点々と烏がとまってる白堊の本堂と...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼らは黒牛に白堊(はくあ)を塗りつけて言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの白堊(はくあ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...白堊などには候はずと説明す...
内藤湖南 「寧樂」
...中生代末の白堊紀即ち...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...或いは白堊で塗りつぶされたりしてるのが...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...大きな白堊の殿堂が僕に近づく...
原民喜 「鎮魂歌」
...その奥に白堊の大きな西洋館が見えた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...カルクマンはドイツ語で「白堊(チョーク)の人」という意味だ...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...その大意は白堊館(ホワイト・ハウス)の秘書課から合宿所宛に送られた激励文に従つて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...白堊の天井から頭の上に煌々と百燭光が輝いている...
「海流」
...白堊館の主となる? トーマス・デューイと外国記者の記事をのせたりしていたのを...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...けれどもこの言葉が終るか終らぬかに変った若林博士の表情の物凄さ……只さえ青い顔が見る間に血の気(け)を喪(うしな)って白堊(はくあ)のように光りを失った額のまん中に青筋が二本モリモリと這い出した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...十三層の磚身白堊の塔が建てられた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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