...――これは此市(このまち)で一番人の目に立つ雄大な二階立の白堊館...
石川啄木 「葬列」
...飛行場から直ちに白堊館(はくあかん)まで自動車で搬(はこ)んで大統領に謁見するとしてその時間が十五分...
海野十三 「共軛回転弾」
...船は白堊の岩のうえを滑った...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...市邑(しいう)の白堊(はくあ)...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...川に臨んで白堊造(しらかべづくり)の土蔵の見える処に来たのは...
田山花袋 「朝」
...白堊(はくあ)の建物の方へ駈けだした...
寺島柾史 「怪奇人造島」
... 655リンドス及びイエーリュソス及び白堊のカメーロス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...板小屋や白堊(はくあ)塗り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或いは白堊で塗りつぶされたりしてるのが...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...深い密林の中で白堊の洋館を見る時のやうな感じである...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...揺れてゐる空間に白堊の大きな殿堂が見えて来る...
原民喜 「鎮魂歌」
...宏荘な白堊の寺院が...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...表土を去って白堊を露わす故...
南方熊楠 「十二支考」
...白堊館の主となる? トーマス・デューイと外国記者の記事をのせたりしていたのを...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...向いの亜米利加大使館附属の白堊のビルがかがやくのに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...白堊(しろつち)の板のようになったそこに...
山本周五郎 「青べか物語」
...十三層の磚身白堊の塔が建てられた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...白堊(はくあ)の御宝蔵...
吉川英治 「江戸三国志」
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