...やがて又にっこり笑いながら...
芥川龍之介 「杜子春」
...片手におくれ毛を払ひもあへず……頷(うなず)いて……莞爾(にっこり)した...
泉鏡花 「印度更紗」
...にっこりとしてまた挙手の礼を送った...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...すぐ気がついてにっこり笑って...
海野十三 「少年探偵長」
...という話を聞いたのです」「強盗に入った屋敷というのはどこです?」「沼津の有松武雄の家なんです」「それでは――」尾越はにっこりして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...思わずにっこりしたくなるもの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...にっこりともしないで...
徳田秋声 「足迹」
...」母がにっこり首肯いたのはよかった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...‥‥ああいま思い出すのも忌わしいくらいですが、滅茶苦茶に烈しい言葉を浴せかけあった後で、とつぜん無言のまま顔を見合せて、にっこり笑って、それから接吻、抱擁‥‥ちょっ、何と云うけがらわしいことだろう! どうしてわたしはその当時、このけがらわしさが充分のみ込めなかったのでしょう‥‥』一三二人の旅客がはいって来て、向いのベンチに陣取りはじめた...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...嫣然(にっこり)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前か」と言って莞爾(にっこり)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...莞爾(にっこり)と笑い...
中里介山 「大菩薩峠」
...いらっしゃい」こうにっこりするのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上級生は急に目が覚めたやうな顔つきでにっこり笑った...
原民喜 「冬晴れ」
......
波立一 「動員令」
...吉里は自分ながらおかしくなったらしくにっこりした...
広津柳浪 「今戸心中」
...合爾合(カルカ)はにっこり笑って落入る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...にっこり笑って気持をやわらげ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
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