...無断で合せて犬を踊らせるのは...
梅崎春生 「黄色い日日」
...私に無断でカスミ網を張って...
梅崎春生 「庭の眺め」
...一体何用あって、無断で、クロクロ島へ闖入(ちんにゅう)したのか...
海野十三 「地球要塞」
...貴重なる食料品を無断で食べてしまうなどということが...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...人のうちへ無断ではいって来たんだ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...無断で人の物を持ち出すのは泥棒と同じことだとよく説諭しました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...無断で上海へ来た...
高見順 「いやな感じ」
...無断でバケツチ(マヽ)に一杯...
種田山頭火 「其中日記」
...後年私の全集が春陽堂から出た時「あめりか物語」と「ふらんす物語」とが初博文館の出版であつたにも係らず博文館から苦情を云はなかつたのは瀧口入道や金色夜叉などを無断でそれ/″\の全集に編入した弱身が在つた為だと云ふ話です...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...家のひとたちには無断で東京へ出て来た...
林芙美子 「淪落」
...無断で組を抜けたことを口実にして...
久生十蘭 「あなたも私も」
...金五郎の柳行李から無断で借りて行ったことがある品...
火野葦平 「花と龍」
...」とか「無断で、ひとの屋敷へ這入つて来るとはけしからん...
牧野信一 「淡雪」
...その年の十月末に私は父に無断で佐世保へ出奔した...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...十九の時に私は母親に無断で上京して...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...それを無断であかの他人のおのれらに食われて堪(たま)ろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先頃は新蔵に無断で隅田河原で小次郎と出会い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...たとえ、一時の方便でも、藩へ無断で、脱走するなどとは、以てのほか――とばかりで、俺たちも、口をすッぱくして通ったが、匙(さじ)を投げた...
吉川英治 「無宿人国記」
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