...この少年は無断で私の足に掴まって...
谷譲次 「踊る地平線」
...無断で――実にひどいです...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そのお身なりは?」「無断で屋敷を飛び出したゆえ...
直木三十五 「南国太平記」
...他人の持物を無断で借用して...
中里介山 「大菩薩峠」
...よしまた、そんなものがなくとも、人間の部落を成す土地をさえ見つけ出せば、七兵衛の本職として、そこから無断で、自由に、相当のものを徴発して来るのは、袋の中のものを取り出すと同様の能力を与えられている身だが、他のものを盗まねば生きられぬという浅ましい本能よりも、盗むべき何物もない荒涼さの方がたまらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...婚礼の当夜無断で抜け出して...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...石油でもブッかけろ」「こんなに家中無断で引掻(ひっか)きまわして...
林芙美子 「清貧の書」
...それもKに見せたのを鶴村が無断で持つて行つたのぢやアないか……...
牧野信一 「眠い一日」
...自分に無断で草鞋(わらじ)をぬいでしまったとしたら...
正岡容 「小説 圓朝」
...無断で出歩いているなどと知ったら...
山本周五郎 「風流太平記」
...一知は間もなく両親に無断で...
夢野久作 「巡査辞職」
...無断で書斎へ行くと怒られますよ」「怒ったってかまいません...
吉川英治 「三国志」
...なぜわらわに無断で...
吉川英治 「三国志」
...無断で一色村を出てきたか...
吉川英治 「私本太平記」
...無断で椀(わん)に半分飲んだのが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その留守に、残る組が、また無断で、あとの桶の分を、争ッて飲みかける...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「墻(かき)の内へ無断で這入りこんでおきながら...
吉川英治 「源頼朝」
...「無断で立ち去ります罪は...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索