...道徳の与える損害は完全なる良心の麻痺(まひ)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...手も足も痲痺したかの如く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...心臓麻痺だった」五郎は女に言った...
梅崎春生 「幻化」
...麻痺が来かかったのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すれたというのか痲痺(まひ)したというのか...
太宰治 「パンドラの匣」
...いきなり腕の痺(しび)れるほどしっかり掴(つか)み...
徳田秋声 「縮図」
...白痴は精神の一種の麻痺だ...
豊島与志雄 「今日の条件」
...後頭部に少しく痺れがくると...
豊島与志雄 「聖女人像」
...心臓麻痺とでも言わなければ――」執刀の博士もすっかり投げてしまいました...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...卒中や心臓麻痺で死ぬとは考えられない...
久生十蘭 「悪の花束」
...心臓麻痺で参っていたろう」大池はめざましく興奮して...
久生十蘭 「肌色の月」
...ひよつとしたらもう麻痺なんか無くなつてゐるかも知れない...
北條民雄 「発病」
...父の帰りが私をそんな麻痺(まひ)したような状態から蘇らせた...
堀辰雄 「三つの挿話」
...翌日もまた痲痺剤の力をかりてそれに二...
正岡子規 「病牀苦語」
...頭が痺(しび)れ...
山本周五郎 「花も刀も」
...躯じゅうが痺(しび)れるようだわ」「だいぶ手厳しくなるね」「抱いてちょうだい」女は万三郎の手を捜して...
山本周五郎 「風流太平記」
...善良な少女が一朝の過失に身を汚されて心を悩ました揚句、良心や理智が昏迷し、麻痺して、遂に棄て鉢的の不良少女になる場合も亦(また)決して少くないと信ずる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...どこか胸の中心が痺れ...
横光利一 「旅愁」
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