...現代の始まりまでも自然研究の衝動を麻痺させるという甚だ有害な妄信を生ずるに至った...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...やはり心臓麻痺かどうかを調べられたその着眼点のよさですね...
海野十三 「地獄の使者」
...そのうえに得態の知れぬ猛烈な麻痺の患者だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そればかりに頼る時は自身の観察力や考察力を麻痺させる弊は免れ難い...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...その生活的痲痺剤を与えるだけである...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...ひどく痺れていて身動きのできない私の体は...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...三毛の雌の方が丈夫でトラの方が少し痺弱(ひよわ)いようだ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「肺臓麻痺(まひ)を伴う脳溢血(のういっけつ)」之が医師の診断であった...
中島敦 「光と風と夢」
...麻痺(しびれ)が切れて困ったでしょう...
夏目漱石 「草枕」
...心臓麻痺とでも言わなければ――」執刀の博士もすっかり投げてしまいました...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...痛みのない麻痺の中で...
火野葦平 「花と龍」
...脚が曲つたまゝに物凄く痺れた...
牧野信一 「武者窓日記」
...すっかり腰が立たなくおなりになったことが膀胱の活動をも鈍らせるのだそうです 麻痺によって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...痺鯰(しびれなまず)はこんな性質を持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はただこれに触れるものの四肢を痺(しび)れさせるばかりではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれどもその拳も指先も最早(もう)すっかり痺れたらしく...
夢野久作 「暗黒公使」
...善良な少女が一朝の過失に身を汚されて心を悩ました揚句、良心や理智が昏迷し、麻痺して、遂に棄て鉢的の不良少女になる場合も亦(また)決して少くないと信ずる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...この悪に麻痺(まひ)した狂人が短刀を持っている――それは中田に取って...
蘭郁二郎 「自殺」
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