...いまこの天空のうえで故障が起って――操縦者(パイロット)の心臓麻痺・突然の発狂ということもあり得る――客一同は総立ちになり...
谷譲次 「踊る地平線」
...軽い麻痺を感じた...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...意志を快く麻痺(まひ)させて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かの痲痺したる灰色の群れの一人となりて...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...*(五月×日)私はお釈迦様に恋をしました仄(ほの)かに冷たい唇に接吻すればおおもったいない程の痺(しび)れ心になりまする...
林芙美子 「新版 放浪記」
...耳も痺れるほどがんがんと鳴りだした...
久生十蘭 「金狼」
...「孝吉が演習中に心臓痲痺で死んだのやと...
久生十蘭 「ノア」
...心臓麻痺併発」としてあった...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...彼の左足は膝小僧から下ずつとすでに麻痺してをり...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...両腕はやはり麻痺した個所個所にぽつんぽつんとその赤い斑点が盛り上つてゐるのであつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...何時になつても麻痺した部分は依然として枯れたやうに無感覚で...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...痺(しび)れをきらしていた神主が厳粛な顔をして祝詞(のりと)をあげた...
本庄陸男 「石狩川」
...駄目だ!」という声のピシーリ烈しい音のしたのとポーッと自分の右手の暖かく痺れてきてしまったのとがいっしょだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...たとえ痛もうが痺れようが...
正岡容 「寄席」
...かれは金網につかまっている指さきが余りに強く掴っているために痺(しび)れていることに気がついた...
室生犀星 「幻影の都市」
...彼はただこれに触れるものの四肢を痺(しび)れさせるばかりではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一瞬(いっとき)は驚く心すら痺(しび)れて...
吉川英治 「新書太閤記」
...手は痺(しび)れて何の知覚もなくなっていたが...
吉川英治 「柳生月影抄」
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