...その時考への中にあつた痛いところを突かれたので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あたしたちは高利貸と執達吏とに追駆(おいか)けられるばかりよ」ミミに痛いところを突込まれ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...大江山課長は十分痛いところをつかれたといった面持だった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...今となってこんな痛いところを突かれるなんてあるだろうか...
海野十三 「人間灰」
...夫の痛いところにさわらないよう話題を細心に選択しなければならず...
太宰治 「おさん」
...……私たちのようなものの痛いところだ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...どこか痛いところでもあるような表情をしたということである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...主人のことをどう思っているんだ」「ヘエ」痛いところへ触れたのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...痛いところとを話した...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...五十雄君の脊髄カリエスのいちばん痛いところに武者ぶりつき...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...うまさうな人が案外下手なもんですなア」と痛いところをやられる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...カトリーナの痛いところを突けば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...盗難設計図はすぐ取り戻せますよ」ミーファが痛いところを渋々認めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...別にどこといつて痛いところもなかつたけれど...
水野仙子 「道」
...当方にとってはもっとも痛いところと申されよう...
山本周五郎 「新潮記」
...東湖が非常に痛いところへ触られたような表情を示したことだった...
山本周五郎 「新潮記」
...とにかく痛いところをついている...
吉川英治 「私本太平記」
...それまでも世の耳目(じもく)をおそれる秘密がおありとみえる」痛いところを罵(ののし)った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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