...ネズミいっぴき逃げだすすきまもないはずだ...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...それからまもないことでした...
竹久夢二 「都の眼」
...ちょいと一服するまもないし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...それからまもない時であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...入学まもない私は...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...息をつくひまもないうちにまたサイレンが鳴り...
久生十蘭 「だいこん」
...中には生後まもない健康そうな嬰児が巧妙な装置で支えられて漬かっていた...
平林初之輔 「人造人間」
...気をくばるひまもない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そして円周や弧線の上に続いてゐる絶えまもないそれらの瞬間の風に揺いでゐる帷のやうな中心にやがてあなたの落ちついた耳は颯々と迸りただ一すぢに疾走するその健気な意志のありかを聞きとらないでせうか? そしてまたそれの努力の頂点に華やかな円天井の頂きに代るがはる立ち現れては死んでゆく水の作つた小さなオレンヂのころころと閃めいて触れあふ微かな響をも間もなくあなたの心は捕へたいと願ふでせう...
三好達治 「測量船拾遺」
...こんな所へまで来てそんなことを言っていて」取りつくしまもないように姉は言うのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...班長が休みなしに見廻っているのでくさめをするまもない...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...そのほか目ぼしい悪玉が指を折るにいとまもないのですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...なにをかえりみているいとまもない...
吉川英治 「三国志」
...左右に命じているいとまもない...
吉川英治 「三国志」
...強馬精兵を作る日のいとまもない...
吉川英治 「三国志」
...気早にかかっているものとみえる」――もう眠るまもない時刻...
吉川英治 「私本太平記」
...何を問い返しているいとまもない...
吉川英治 「私本太平記」
...――いやここでは後日を語っているいとまもない...
吉川英治 「私本太平記」
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