...仁右衛門(これから彼れという代りに仁右衛門と呼ぼう)は固(もと)より明盲(あきめくら)だったが...
有島武郎 「カインの末裔」
...僕はよくあの男のことをこんなふうに評価して多くのあきめくら作家どもから笑われるのだが...
大杉栄 「男女関係について」
...生れもつかぬ明盲(あきめくら)にしてしまふのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...明盲(あきめくら)の男を戒めて...
薄田泣菫 「茶話」
...おれはいったい何を言ってるんだ? おまえが考え抜かなかったなんて! この文盲(あきめくら)のおれがこんなことを言ったらどうだい?『人よ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...稽古本(けいこぼん)で見馴れた仮名より外には何にも読めない明盲目(あきめくら)である...
永井荷風 「妾宅」
...一生を明盲(あきめくら)で暮す運命の子供を多く見るにつけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この明盲目(あきめくら)め...
夏目漱石 「坑夫」
...あきめくらなのだろう...
新美南吉 「嘘」
...あきめくらであるばかりでなく...
新美南吉 「嘘」
...あきめくらでも気ちがいでもないことがわかったけれど...
新美南吉 「嘘」
...お越は全くの明文盲(あきめくら)のふりをして居たので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人ともあきめくらで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...大自然のあきめくら...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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