...病間録は一般的な言葉ではなく、熟語に分類されます...
...病間を慰める句作などをした時分は...
芥川龍之介 「枯野抄」
...病間に訳したものである...
芥川龍之介 「パステルの龍」
...(本書〔『病間録』〕一七九頁「宗教上の光耀」と題する一篇のうちに...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...病間夜詰と、きまった時、仙波八郎太は「寛之助様は御世継ぎじゃで、もしものことが、おありなされたら、ここの敷居を跨げると思うな」と、云い渡した...
直木三十五 「南国太平記」
...持って参ったな」「申し上げました通り――御病間の床下から――」「如何して...
直木三十五 「南国太平記」
...本郷一番と言はれた娘の病間へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病間といふよりは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「見せたくないと言ふのか」「いえ、若い女の病間、むさ苦しいところを、殿方には」「ウ、フ、殿方と來たか、心配するな、こちとらは、そんな事に驚きはしない」「ではどうぞ」「御免よ」一と思ひに障子を開けると、プンと藥の籠(こも)つた臭ひ、中に寢て居るのは、十八九の若い娘ですが、姉に助けられて起直ると、それでも床の上に坐(すわ)つてお行儀よくお辭儀(じぎ)をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もし右二者共に能はずとならば号泣せよ煩悶せよ困頓(こんとん)せよ而して死に至らむのみ小生はかつて瀕死(ひんし)の境にあり肉体の煩悶困頓を免れざりしも右第二の工夫によりて精神の安静を得たりこれ小生の宗教的救済なりき知らず貴君の苦痛を救済し得るや否を敢て問ふ病間あらば乞(こ)ふ一考あれ (以下略)この親切なるかつ明鬯(めいちょう)平易なる手紙は甚だ余の心を獲(え)たものであつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...浪路の病間にはいったとき...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...父の病間へ挨拶にいって...
山本周五郎 「竹柏記」
...部屋のあるじが一年あまりの病間ぐらしで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...甲斐が案内されたとき、病間では医者が、新左衛門の脈をみていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――貞氏すらも、家臣の肩にたすけられて、その病間を出で、新装された広間や、若夫婦のために改築された新殿のあちこちを、見て廻って、「見ちがえるようになったの...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐとなりの病間へそっと立って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...御病間へ退(さが)って――」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...良人の病間へかくれたが...
吉川英治 「親鸞」
...「もはや明日は、御子息余五郎様が御帰宅ゆえ、ご病間のことも、安心して去りまする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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