...病間録は一般的な言葉ではなく、熟語に分類されます...
...病間を慰める句作などをした時分は...
芥川龍之介 「枯野抄」
...病間のなぐさめにもと...
薄田泣菫 「独楽園」
...病間のなぐさめにもと...
薄田泣菫 「侘助椿」
...病間といふよりは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「見せたくないと言ふのか」「いえ、若い女の病間、むさ苦しいところを、殿方には」「ウ、フ、殿方と來たか、心配するな、こちとらは、そんな事に驚きはしない」「ではどうぞ」「御免よ」一と思ひに障子を開けると、プンと藥の籠(こも)つた臭ひ、中に寢て居るのは、十八九の若い娘ですが、姉に助けられて起直ると、それでも床の上に坐(すわ)つてお行儀よくお辭儀(じぎ)をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨夜(ゆうべ)は旦那の病間で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父の病間から出してくれず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浪路の病間にはいったとき...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...曹操の病間へ伺候した...
吉川英治 「三国志」
...父貞氏の病間には...
吉川英治 「私本太平記」
...――貞氏すらも、家臣の肩にたすけられて、その病間を出で、新装された広間や、若夫婦のために改築された新殿のあちこちを、見て廻って、「見ちがえるようになったの...
吉川英治 「私本太平記」
...すぐとなりの病間へそっと立って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...病間の孤独と寂(しず)かとを欲していた...
吉川英治 「私本太平記」
...もっと早く病間を出たいと念じていたのですが...
吉川英治 「新書太閤記」
...筑前どの、おたのみ申す」「よいとも」そこで秀吉は、これから京都の政治所へ出向くのでと、忙しさを告げて、病間を辞した...
吉川英治 「新書太閤記」
...病間から外へ一歩も出た事のない太守が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...良人の病間へかくれたが...
吉川英治 「親鸞」
...――やがて姫の病間に入ってゆくと...
吉川英治 「親鸞」
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