...そこに横はつてゐた老俳諧師の病みほうけた顔を眺めると...
芥川龍之介 「枯野抄」
...西尾氏が中心になり、水谷氏がスポークスマン、平野氏が選挙対策の責任者というわけだったが、現在、西尾氏が長老になり、水谷氏また病み、平野氏も違った陣営にあることを思うと、十年の歳月を感じて感無量である...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...たまたま咽喉を病み...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...病み果て疲れ果てた頭脳に...
有島武郎 「或る女」
...内府は病み疲れたる身を脇息(けふそく)に持たせて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...病みつきだからこればかりはね...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...病みほうけたように頭上で揺れ動いて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...甚だ頭痛に病み始めたのは無理ではない...
戸坂潤 「社会時評」
...病み上りのように蒼白(あおじろ)い...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それはお気の毒な、まあ、ちょっとお起きあそばせ、おぶ漬を一つ差上げましょう、何ぞ粗末な有合せで」「そうですか、それはかたじけないです、では、御免を蒙って」と、寝ていた弱気の侵入者は起き直りましたが、ほんとうにこれはこの世の人ではない、病みほうけ、疲れきって、その様、全く哀れげに見えるものですから、老尼はいよいよ気になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...明治四十五年の春慶應義塾理財科を卒業するに先だちて俄に病みてみまかりぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...病み臥(ふ)しはせぬかと気遣(きづか)って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それが病み衰えていた時期...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(セネカ)またタメルランがレプラ病みを見つけ次第殺させて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...病みだした初めのうちもてっきり疱瘡だろうと思ったのであるが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...又は中風病みか鉛毒に罹(かか)った役者位にしか顔の舞台面の表現に役に立たぬものではない...
夢野久作 「鼻の表現」
...昭和九年那須に病みて下つ毛の八溝(やみぞ)の山を高原(たかはら)の那須より見れば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...雪斎は病みがちで...
吉川英治 「新書太閤記」
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