...彼女は最近、気障な言葉遣いをするようになった...
...あいつは気障なマナーが目立つ...
...あの人は気障な服装をしている...
...彼は気障な態度で人を見下す...
...彼女は気障にふるまって嫌われている...
...女房は気障(きざ)だという顔もせず...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...気障な事は云わねえから...
泉鏡花 「婦系図」
...大抵は卒業すると直ぐ気障(きざ)な扮装(なり)をして新聞受売の経済論や株屋の口吻(くちまね)をしたがる...
内田魯庵 「青年実業家」
...彼は気障(きざ)ではあるが思いの外キチンとした服装をしている瘠(や)せ型の青年だった...
海野十三 「人造人間事件」
...と気障(きざ)つぽいことを附加へるのであつた...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...へどが出るやうな気障つたらしい姿態に対して...
太宰治 「お伽草紙」
...理想だのと歯の浮くような気障(きざ)な事を言って...
太宰治 「新ハムレット」
...気障(きざ)ったらしいもののような気がするのだろう...
太宰治 「正義と微笑」
...」どうしてあんな気障(きざ)な事を言ったのだろう...
太宰治 「パンドラの匣」
...それに文句が古風に気障(きざ)で...
徳田秋声 「仮装人物」
...気障(きざ)な饒舌(じょうぜつ)の調子で大袈裟(おおげさ)にほめたてながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いい心持で見得(みえ)を切ったあの気障(きざ)さ加減はどうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...他人に在っては気障(きざ)や滑稽(こっけい)に見えるこのような事が...
中島敦 「斗南先生」
...虫が付いてるかどうか嗅ぎ出して来いというんでしょう」「そんな気障(きざ)な用事じゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...板について気障に見えないところが変っていた...
久生十蘭 「ノア」
...――彼は、自分の凡てが、態度、風彩……そんなものまでが、気障で、気障で、堪らなかつた――上滑りの感情で、定り決つた一つの考へ方の下に心を浪費して来た罰で、今では、そんな風に、空想力と感情の鈍い青年が往々落ち入る珍らしくもない患者になつてゐることを彼は、未だ気がつかなかつた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...――えゝツ! 斯んなものは破つてしまへ! 気障な! ペンも...
牧野信一 「極夜の記」
...この界わいではちつたあ顔が利いてるピストルの前で何処の唐変木か知らねえが余り気障な寝言を吐いて貰ふめえぜ...
牧野信一 「日本橋」
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