...即ち「部分的な中心が全一体に服従しないで自らを樹立拡張する」のである...
石川三四郎 「社会的分業論」
...私の病氣ももう全一年になる!――毎日々々時間をきめて...
石川啄木 「病室より」
...アイルランドの全一揆に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...進んで全一のコスモス的美の世界像を創建せねばならぬ...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...意識的に或いは無意識的に全一的の活動をしているのだから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それが全一的な感じを与へるものではなければならぬと云ふのである...
中原中也 「撫でられた象」
...要するにその陶酔の全一性といふことが全ての全てで...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...すなわち全一家を一様にあたためた点にあった...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...全一と個多との矛盾的自己同一的に事が事自身を限定することから世界が成立する...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...それはこの世の「わざわい」の全一族だったと...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そして虚偽に属する全一連の暗黒な罪悪が直ちに生じてくる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...全一生を通じて髪の毛も爪も切らない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全一な存在であっても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の分裂抗争**をこの都から追いはらい給え! 全一でさえあれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全一に持つという意味がなければならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...シユーベルトの幾曲から黒人靈歌まで、全一時間聽いて、深夜を奧多摩へ歸るうちに、晝のコセついた神經や疲勞も、洗濯した夏のワイシヤツを着更へたみたいな輕い氣もちになつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...穀価が四磅(ポンド)であった時には全一八〇クヲタアは耕作者に帰属し...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...時にはかくのごとき全一の生がたとえば限りなく美しい木の芽となって力強く萌(も)えいでてくる不思議さに我れを忘れて見とれることもある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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