...五時間の授業に相應に疲れた心の兎もすれば弛むのを...
石川啄木 「鳥影」
...業(わざ)をやめたるたましひは吐息(といき)に蒼(あを)きたましひは、たゞ眺むらむ、疲れはて、莟(つぼみ)の花に震ふ手を...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...汽車の疲勞がまだ癒えず體がふら/\するやうに覺えて苦しいのを我慢して手傳つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...そこに凭(もた)れて疲れをやすめていると...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...もうこゝは町内であるから、たくさんの見物人が集つて来てゐたが、午前の一歩きですつかりへこたれ、埃で顔が黒くなり、疲れた彼等は、そのおかげでもう照臭さも何もなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...私が疲れて宅(うち)へ帰った時...
夏目漱石 「こころ」
...すぐ疲(つか)れますが――」娘――茂野は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むつは少しも疲れませんでした...
林芙美子 「クララ」
...兄弟たちに内に入れと命じた「平和なんじらと共にあれ」彼は疲れたように言った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...その癖すつかり疲れて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ぐったり疲れて自分の家に帰りました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...そして少し疲(つか)れたのでみんなとわかれてやすんでいたらその晩また僕たちは上海から北の方の海へ抜(ぬ)けて今度はもうまっすぐにこっちの方までやって来るということになったんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...またこれ迄にない疲れが出ていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...Platon の理想國は民政の下に疲れた智識階級の夢である...
森鴎外 「古い手帳から」
...むなしい明け方にガッカリした疲れを見合う...
吉川英治 「江戸三国志」
...玄徳軍の疲労困憊(こんぱい)を待っていたのである...
吉川英治 「三国志」
...さすが馬の疲れに...
吉川英治 「私本太平記」
...身も心も疲らしていたのであった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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