...何に疲れたとも知れぬ疲れがある...
石川啄木 「詩」
...疲れ倦みたる眩暈(くるめき)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...しかしかえって疲れていけなかった...
海野十三 「恐竜島」
...疲れた翼をやすめながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...幸ひに私は疲れてゐた...
田山録弥 「北京の一夜」
...ひどく疲れが出てゐた...
林芙美子 「浮雲」
...とても疲れました」「ええ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...疲れて今は書けません」一瞬フェンウィックの目にまた怒りがぎらり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...予期したほど疲労の色もなく...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...疲れた風情がひとしほよかつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...飲み疲れていたので...
山之口貘 「酒友列伝」
...遊び事もすぐ疲れたと云ってぬけたがった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...午後の五時近くでいっぱいの群衆がぞろぞろ街に溢れているのだが、疲れて、青ざめて、沈み込んで、むっつりしているものばかりだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...彼は欄干に身をよせかけながら怒りの消えていく静かな疲れで暗い埠頭の敷石を見降ろしていたとき...
横光利一 「旅愁」
...矢代はある疲れに似た思いで追想しながら...
横光利一 「旅愁」
...いじらしくも疲れきった色がただよっていた...
吉川英治 「押入れ随筆」
...むなしく兵馬を疲らすような凡将の彼ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...非常に疲れている容子だし...
吉川英治 「茶漬三略」
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