...未だ聽かざりし時の我疑懼(ぎく)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...なんとなく疑懼(ぎく)の念が起こり...
井上円了 「おばけの正体」
...世間を呑込(のみこ)んで少しも疑懼(ぎく)しない気象と...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...堕胎疑懼(ぎく)等...
外村繁 「澪標」
...墜落しはすまいかという疑懼のために後に引戻されることがある...
豊島与志雄 「明日」
...疑懼と不安との念に驅られつゝ病院へもどつた...
長塚節 「開業醫」
...不安と疑懼(ぎく)とに顫(ふる)えていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不安と疑懼(ぎく)とを包む空気の中へ入って行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不安と疑懼(ぎく)と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐怖と疑懼(ぎく)とにさいなまれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...之を疑はんと欲して中心に其疑懼の端を得ざる者なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...嫌われるだろうと思う疑懼(ぎく)に交って...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...思いに疑懼(ぎぐ)がきざして来ると...
本庄陸男 「石狩川」
...疑懼(ぎく)が生じて来た...
森鴎外 「大塩平八郎」
...渋江氏では疑懼(ぎく)の間に年を送った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此疑懼が意識の閾の上に頭を擡げて來るのである...
森林太郎 「高瀬舟」
...この疑懼が意識の閾(しきい)の上に頭をもたげて来るのである...
森鴎外 「高瀬舟」
...文芸の世界は疑懼(ぎく)の世界となった...
森鴎外 「沈黙の塔」
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