...未だ聽かざりし時の我疑懼(ぎく)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...なんとなく疑懼(ぎく)の念が起こり...
井上円了 「おばけの正体」
...世間を呑込(のみこ)んで少しも疑懼(ぎく)しない気象と...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...犯罪者の疑懼(ぎく)などは影さえも差さなかった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...二 列強支那の疑懼心を利用す第二回の東方平和論はこれを日露戦争の後に発表した...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...堕胎疑懼(ぎく)等...
外村繁 「澪標」
...墜落しはすまいかという疑懼のために後に引戻されることがある...
豊島与志雄 「明日」
...私の疑懼の念はまた高まってきた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...あれら死人同様の者ども!……クリストフは疑懼(ぎく)しなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不安と疑懼(ぎく)とに顫(ふる)えていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不安と疑懼(ぎく)とを包む空気の中へ入って行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武家としての生活に疑懼(ぎく)を生じ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐怖と疑懼(ぎく)とにさいなまれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思慮のある男には疑懼(ぎく)を懐(いだ)かしむる程の障礙物(しょうがいぶつ)が前途に横(よこた)わっていても...
森鴎外 「雁」
...この疑懼(ぎく)の犠牲になったようなものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...此疑懼が意識の閾の上に頭を擡げて來るのである...
森鴎外 「高瀬舟」
...彼がこの不思議な外来人に対して疑懼や恐怖を感じなかったとも思えぬが...
和辻哲郎 「鎖国」
...人々は疑懼し、神父クエリヨもそれを危んだが、純忠は決然としてその招待に応じた...
和辻哲郎 「鎖国」
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