...先刻(さつき)から三度目の同じ弁疏(いひわけ)を...
石川啄木 「赤痢」
...政府は解散の奏疏で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...廻すや否や飛ぶように疏(は)けて...
橘外男 「蒲団」
...ただ弁疏的な役割しか果さないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...弁疏的な口実の拠り処でしかない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...其の宜しく改進黨との關係を絶ちて各派合同の疏通に便ならしむべきを説きたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...取るものをまた戻すという二重の働きをする疏水工事が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此人の書いたものに「日本紀纂疏」と言つて日本紀神代卷の注を漢文で書いた本があります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...當時の著述は義疏を以て主とした...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...そのデルタに運河を疏通すれば...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...そんでも此(この)位(くれえ)ぢや一日(いちんち)干(ほ)せば臭(くさ)えな直(なほ)つから」勘次(かんじ)は分疏(いひわけ)でもするやうにいつた...
長塚節 「土」
...夫(おっと)の家に行て心ず気随にて夫に疏(うとま)れ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...智者大師の『観世音義疏(かんぜおんぎそ)』に晋の恵達...
南方熊楠 「十二支考」
...斎の書牘には単に「義疏」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...われは敢て講義を以て注疏(ちゆうそ)の書として行はるゝ筈(はず)のものなりとはいはず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...10390そのくせ袖手傍看(しゅうしゅぼうかん)の分疏(いいわけ)しかしません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...朋友に(交わりて)数(せ)むれば斯(すなわ)ち疏(うと)んぜらる...
和辻哲郎 「孔子」
...戒疏二本各一巻...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索