...彼女との会話の中で、心に疎隔があるように感じた...
...最近、彼との疎隔を感じている...
...夫婦の関係が疎隔してしまった原因を考える必要がある...
...疎隔が生じたときには、その原因を話し合うことが大切だ...
...疎隔が続くと、相手との信頼関係が薄れてしまう...
...両者の関係が漸く疎隔して馬琴の盛名がオサオサ京伝を凌がんとすると京伝側が余り快く思わぬは無理もないが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...中年以後は全く疎隔して音信不通であった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...深刻な疎隔が生じたのは事実である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今度ばかりは妙子と二人の姉との間に感情の疎隔が生じはしまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その間に夫婦の感情の疎隔したことが窺(うかゞ)われる...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...佐幕的開国家を疎隔せしむるを慮(おもんばか)りてのみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それは新しい産業制度(工場委員会・生産者会議・等々)に対する疎隔感や...
戸坂潤 「技術の哲学」
...事毎に警察官と大衆との間へ疎隔を来し勝ちなのは遺憾至極と云わねばなるまい...
戸坂潤 「社会時評」
...此疎隔(そかく)が起つたとすれば...
夏目漱石 「それから」
...それがために市蔵を田口家から疎隔したという不服もついでに承認して差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...出かけるとなると、しょっちゅう自分をうかがっていた支店長代理がときどき自分の事務室にやってきて、自分の机にすわり、書類をくまなく探り、多年この自分とほとんど友達同然になっている顧客に応接し、自分と疎隔させ、そればかりでなくさまざまな失策さえも暴露する有様が、眼に見えるように思えてしかたがなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...時々おれの「疎隔」や「哲学的孤立」について考えたり感じたりしたことを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...記者は先づ自分と父との間に職業問題に就き「意志の疎隔を生じ居れりとの風説」を糺したと云つてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...全くおどろくような疎隔が生じる場合がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...感情的にはっきり疎隔した両者は...
矢田津世子 「凍雲」
...兄と弟を疎隔することは...
柳田国男 「雪国の春」
...周防と疎隔した同じ理由で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むしろ両者は疎隔するばかりであった...
吉川英治 「私本太平記」
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