...彼女との会話の中で、心に疎隔があるように感じた...
...最近、彼との疎隔を感じている...
...夫婦の関係が疎隔してしまった原因を考える必要がある...
...疎隔が生じたときには、その原因を話し合うことが大切だ...
...疎隔が続くと、相手との信頼関係が薄れてしまう...
...芸術の本流との疎隔を余儀なくしてゐるやうなことはないか...
阿部次郎 「帰来」
...かならずそこに予想外に大きい疎隔(そかく)(不和ではない)の横たわっていることを発見して驚くに違いない...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...紅葉の方ではとかくに疎隔して会えば打釈(うちと)けていても内心は敵意を挟(はさ)んでいた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...今度ばかりは妙子と二人の姉との間に感情の疎隔が生じはしまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その間に夫婦の感情の疎隔したことが窺(うかゞ)われる...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ましてや内部生活の疎隔した他人はなおさらの事である...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...事毎に警察官と大衆との間へ疎隔を来し勝ちなのは遺憾至極と云わねばなるまい...
戸坂潤 「社会時評」
...此疎隔(そかく)が起つたとすれば...
夏目漱石 「それから」
...それがために市蔵を田口家から疎隔したという不服もついでに承認して差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それはモオリスとユウジェニイとの間に一種の疎隔を生ぜしめたかに見える...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...この疎隔というものが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自分は父の寵兒ではあつても父との間に意志の疎隔などを生じてはゐなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...全くおどろくような疎隔が生じる場合がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...感情的にはっきり疎隔した両者は...
矢田津世子 「凍雲」
...兄と弟を疎隔することは...
柳田国男 「雪国の春」
...老臣のあいだに疎隔する事が起こって自分から辞し...
山本周五郎 「落ち梅記」
...感情のもつれや疎隔はまぬかれないであろう...
山本周五郎 「おばな沢」
...ふたりを相疑わせて疎隔してしまえば...
吉川英治 「三国志」
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