...信吾とは隨分親密な間柄で(尤も吉野は信吾を寧ろ弟の樣に思つてるので)この春は一緒に畿内の方へ旅もした...
石川啄木 「鳥影」
...家は近畿地方に在り...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...柳毅の義弟の薜瑕(せつか)が京畿(けいき)の令となっていたが...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...近畿地方の此の神社は皆尾張氏或は尾張氏と同じ系統の家の祖神であると決めてしまひました...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...自分も興味を以て畿内の名所旧蹟を歴遊してもよいということだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...近畿地方等で「狐があたんする」と言いますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...但しこれはさすが氾濫的傳播をなす宗旨だけあつて乘專の如きは近畿布教の序に但馬へも入つた樣である...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一つは幼時から見聞した京畿の風物を囘顧するもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そこへ京畿の風物の上に作られた若い時の作八十五首を収めたが「春泥集」以後この種の作はなくなつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...中世近畿の垣内と同じかったらしいが...
柳田國男 「垣内の話」
...近畿は一帯に火吹竹の領分だったはずであるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...畿内の小さな大名植村駿河守(するがのかみ)という十五万石ばかりの殿様の御家老の家柄で...
夢野久作 「二重心臓」
...そのほか、畿内(きない)、中国、四国にも」「評議は、まとまったのか」「ご裁可さえ給われば、ただちに、諸大名へ、兵の割当てと、発向の日を、布令(ふれ)るばかりに相なっておりまする」「征(ゆ)くのは、誰々か」「まず、この二階堂道蘊(どううん)、老いたりといえ、先陣のひとりに馳(は)せのぼるつもりです」「それから」「ご一族では、阿曾(あそ)ノ弾正少弼(だんじょうしょうひつ)、名越遠江守、大仏陸奥守(おさらぎむつのかみ)、伊具(いぐ)ノ右近大夫、長崎四郎左衛門」「外様(とざま)では」「おまちください」道蘊は、席次のつぎにいる工藤高景をかえりみて、代ってもらった...
吉川英治 「私本太平記」
...畿内(きない)の近くでさえ...
吉川英治 「私本太平記」
...堺に滞在中と聞いていた徳川家康などを加えた近畿合体の織田遺臣軍であろうと見越している程度だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...近畿(きんき)の諸将はあらかた会し...
吉川英治 「新書太閤記」
...近畿や都へ売りこみ...
吉川英治 「平の将門」
...K―は畿内平原の生れである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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