...自分の異分子な事を感じた...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...幾何の異分子を混入せしや...
高木敏雄 「比較神話学」
...其中に二個の異分子を含む...
高木敏雄 「比較神話学」
...凡ての異分子を除去したる...
高木敏雄 「比較神話学」
...それがいつとはなしに自然淘汰(しぜんとうた)のふるいにでもかけられたかのようにいろいろな異分子が取り除かれて五と七という字数の交互的連続に移って行っている...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...全く不連続的にそういう異分子が飛込んで来るときに...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...夫は独学の異分子がアカデミーで出会う運命の一つであったらしい...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...彼等(かれら)の間(あひだ)には異分子(いぶんし)を交(まじ)へて居(を)らぬ...
長塚節 「土」
...しかもこの異分子もまたB主義の名に掩(おお)われてしだいしだいに流転(るてん)して行くうちには...
夏目漱石 「創作家の態度」
...これから先き文学上の作物の性質は異分子の結合でいよいよ複雑になって参りますから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...例えば鉱(あらがね)のように種々な異分子を含んだ自然物でなくって純金と云ったように精錬した忠臣なり孝子なりを意味しております...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...家の中には一年前から二た組の異分子が入り込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つまるところ部隊の異分子と憎まれもの...
久生十蘭 「ノア」
...反革命的異分子の清掃が...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...仏教では説明することの出来ないいろいろの異分子が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...――み心にそわないそれらの異分子を...
吉川英治 「私本太平記」
...初めて異分子でなく居る所をえた気がしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...異分子のように自分たちの存在が感じられるので...
吉川英治 「親鸞」
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