...いつまでも私の本質の異分子の如くに存続する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...自分は常に此職員室の異分子である...
石川啄木 「雲は天才である」
...異分子(いぶんし)の侵入した帝都の空を嘗めまわした...
海野十三 「空襲葬送曲」
...幾何の異分子を混入せしや...
高木敏雄 「比較神話学」
...其間に多くの異分子の混入するを見るのみ...
高木敏雄 「比較神話学」
...多くの民間神話的異分子を混入するを...
高木敏雄 「比較神話学」
...それがいつとはなしに自然淘汰(しぜんとうた)のふるいにでもかけられたかのようにいろいろな異分子が取り除かれて五と七という字数の交互的連続に移って行っている...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...全く不連続的にそういう異分子が飛込んで来るときに...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...夫は独学の異分子がアカデミーで出会う運命の一つであったらしい...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...従来の浮世絵が取扱ひ来りし美麗なる画題中に極めて突飛(とっぴ)なる醜悪の異分子を挿入(そうにゅう)したる一事(いちじ)は甚(はなはだ)注意すべき事とす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...しかもこの異分子もまたB主義の名に掩(おお)われてしだいしだいに流転(るてん)して行くうちには...
夏目漱石 「創作家の態度」
...家の中には一年前から二た組の異分子が入り込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家の中には一年前から二た組の異分子が入り込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直ぐに一人の異分子は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...仏教では説明することの出来ないいろいろの異分子が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...村に居住しても次第に異分子をもって目せられる結果は免(まぬか)れ得なかったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...朝廷内の異分子やら...
吉川英治 「私本太平記」
...異分子を見るように...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索