...尤も此の如くにして「讀まれざる文學者」は讀者によつてそれ/″\に選擇を異にするであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...政見を異にする政府の役人の宴会などに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...方法を異にするのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...両国の文明その性質を異にするをもって...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...他の一般文学とは類を異にする...
高浜虚子 「俳句への道」
...かかる宗教とは次元を異にする別個の力であり...
高村光太郎 「(私はさきごろ)」
...写実派自然派に対して理想派や浪曼的(ろうまんてき)の作品を見る時はよほど趣を異にする点が多い...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...さて牽引による運動の分与と反発によるそれとはただその方向を異にするだけであるから...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...何となれば空間知覚と空間概念とは全く成立の動機を異にする二つの概念規定であるであろうから...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...――尤も概念成立の動機を異にするこの二つの概念が互いに等しいとか等しくないとか云うのではない...
戸坂潤 「性格としての空間」
...この度(たび)各色ごとに板木を異にするに及びて...
永井荷風 「江戸芸術論」
...いわゆる宗教画と趣を異にする点は...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...どうも多少は其分量を異にするが如し...
正岡子規 「読書弁」
...立脚地を異にする事を忘れたまふな...
正岡子規 「人々に答ふ」
...この比率は時期を異にし位置を異にするにつれて異るものではないと想像すべき十分の理由はない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我々と宗旨を異にする人たちでさえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...従つて祖先を異にするS城の混種の軍兵よりもその団結力は強かつた...
横光利一 「静かなる羅列」
...ことごとく趣を異にする...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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