...亦實在の多少によつて濃淡の影を異にするやうになつて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...宇宙そのものと宇宙の一内容とは全然感情上(直接經驗上)の意義を異にする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...両極より赤道に至る迄無数の風習と気質とを異にする人生が横はつてゐるのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...後には産業の進歩と利害を異にする...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...系統を異にするも...
高木敏雄 「比較神話学」
...かかる宗教とは次元を異にする別個の力であり...
高村光太郎 「(私はさきごろ)」
...個々の心は或は傾向を異にし道程を異にするであろう...
種田山頭火 「最近の感想」
...それは日本の上代における空想国土の観念とは由来を異にするものとすべきであろう...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...閣下の内閣に対しては均しく結局の利害を異にするものあるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...生れながらにしてその運命と境遇とを異にする東洋人なり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...始めから西洋のそれと特色を異にすることも明らかである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...偶然の事情によりて大いに趣(おもむき)を異にするところあり...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...またスパルタ流と雖もその趣きを異にするものだと私に同意せられ...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...読んで古池の句に至りて全くその種類を異にするの感あらん...
正岡子規 「古池の句の弁」
...そこで科學概論の書物も立場の異るに從つて内容を異にするのは當然である...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...兩者はどこまでも秩序を異にする...
三木清 「歴史哲學」
...いつも均等な感情でのぞみえないまでも(まったく人の感情は時によって程度を異にするのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人と場所とを異にするが...
吉川英治 「源頼朝」
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