...唯稟性を異にする總ての個人を通じて變ることなきは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さうして世界を縁として自己を考へることは直接に世界そのものを考へることゝは意味を異にする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...政見を異にする政府の役人の宴会などに...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...シナにあるものと大いにその性質を異にするに至れり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...余は今よりのち余と説を異にする人を見るに然(しか)せざるべし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...この辺の事情は実に地方と趣きを異にする所である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...大に其趣を異にする所あり...
高木敏雄 「比較神話学」
...しこうして乙が先に発見されるか丙が先に発見されるかによってその次に来る丙丁の事実の解釈を異にする場合は可能ではあるまいか...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...僕は幸徳君らと多少立場を異にする者である...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...その問題の位置・その立場・を全く異にする二つのイデオロギエンは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...斯かる声明文を起草する一部の専門家と大いに其の立場を異にすること明白なり...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...恐くば第三部の初は第二部の終りの直接史料にあらざるか第二部の第一部と其編者を異にするは...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...海軍と陸軍とは固より事情を殊にし習慣を異にするもの同一に論ずべからずといへどもしかも海軍の款待(かんたい)の至れるわれらをして上天の想ひあらしめたり...
正岡子規 「従軍紀事」
...素(も)と両者全くその性を異にするより来る者故是非(ぜひ)もなき事なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...はたして言うことがあっただろうか――かれらの生活とは種類を異にするほどかけはなれているこの生活...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...性質を異にする報酬によって得ることができるけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二つの語が分化してから後のことで決して同じ地名が発音を異にするようになったのではない...
柳田國男 「地名の研究」
...さらにまたそれと質を異にする唐宋の文化のなかに生きてこれを教化した...
和辻哲郎 「孔子」
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