...「異なこと言はれ」で女がきまり惡がる眞似をするのなどから考へて...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...………………嬉(うれ)しくもまたはなはだ奇異なことなのであるが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それに、奇異なことは、あの近代娘らしいところが全然なくなって、茶屋か料理屋の、―――而(しか)も余り上等でない曖昧(あいまい)茶屋か何かの仲居(なかい)、と云ったようなところが出ていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こういった家では何か異なことが起きたはずですし――これから話しますが実際にそうなったんです...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...奇異なことであろう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...少し異なことだといわねばなるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...異なことを」「のように思えてならぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...竃鬼が貌を現じた催眠術様の怪異なことが混淆して」くるのも...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...実に異なことだな」「澄ましてちゃいけません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...他の諸大陸ではありえないようなさまざまな奇異なことが起る...
久生十蘭 「南極記」
...ほんとかと思って私ア寿命の十年も縮めましたぜ」「コ、これはまた、異なことを...
正岡容 「寄席」
...異なことになった」うなずくように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それはもはや特異なことではなかろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...べつだん異なこともあるまいが」「それにしても...
吉川英治 「大岡越前」
...わが仁君玄徳にはよくなさりません」「これは異なことを承る...
吉川英治 「三国志」
...蜀(しょく)の軍営におちたきりだった」「こんな奇異なことがあるものじゃない...
吉川英治 「三国志」
...異なことを」「されば...
吉川英治 「新書太閤記」
...武士の信義に外れる』『異なことを申される...
吉川英治 「夕顔の門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??